Microsoft 広告、新しいキャンペーンタイプPerformance Maxをローンチ

Microsoft 広告、新しいキャンペーンタイプPerformance Maxをローンチ

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【この記事のポイント】
Microsoft 広告がPerformance Maxをローンチ

Microsoft 広告が保有する広告配信枠を横断して広告を配信

オープンβ版として提供されているため利用には問い合わせが必要


2023年7月26日(米国時間)、MicrosoftはMicrosoft 広告の新しいキャンペーンタイプであるPerformance Maxをローンチしたことを発表しました。

※参考リンク:

Microsoft 広告のPerformance Maxとは

Performance Max(以下、PMAX)はMicrosoft 広告が保有する広告配信枠を横断して広告配信ができるキャンペーンタイプです。既にGoogleがキャンペーンタイプの一つとして展開しており、Microsoft 広告はGoogleに追随する形になります。GoogleではP-MAX、Microsoft 広告ではPMAXと略されます。

Microsoft 広告のPMAXは、GoogleのP-MAXと同じように、AIを活用して広告配信を自動化するため、ワークフローの簡素化と広告効果の向上が期待できます。入札においては自動入札、ターゲティングでは予測オーディエンスを活用し、クリエイティブにおいては最適な人に最適な組み合わせで広告が表示されます。

PMAXは現在オープンβ版として提供されています。利用する場合はMicrosoft 広告のアカウントチーム、もしくはサポートに問い合わせる必要があります。

 

PMAXの設定する上でのポイント

コンバージョンの設定

自動入札を活用する上でコンバージョンの設定は必要不可欠です。ビジネス目標に近い地点にコンバージョン目標を設定することで、自動入札によってビジネスにインパクトがある値の最大化を期待できます。

コンバージョンアクションやコンバージョンアクションを設定する上で必要なUET タグの導入が完了していない場合、まずはUET タグの導入から始めましょう。

UET タグはGTMで簡単に設定できます。詳しくはこちらの記事をご確認ください。

※参考リンク:

予算と入札戦略の設定

キャンペーンに対して1日あたり予算の設定を行います。また、入札戦略は下記の二つから選択することができます。

  • コンバージョン数の最大化
  • コンバージョン値の最大化

オーディエンスシグナルの設定

予測ターゲティングではオーディエンスのシグナルを設定することで、コンバージョンに至る可能性が高い見込み顧客を見つけられます。追加できるオーディエンスのシグナルは、リマーケティングやカスタマーマッチ、カスタムオーディエンス等があります。

予測オーディエンスについては、2023年7月のアップデート記事にて解説しています。詳しくはこちらをご確認ください。

※参考リンク:

クリエイティブの設定

テキストと画像を設定します。画像はマルチメディア広告やオーディエンス広告のアスペクト比と同じですので、横展開することが可能です。

必須/推奨 アスペクト比 最小サイズ
必須 1.91:1 703×368
必須 1:1 300×300
推奨 1:2 470×940
推奨 4:1 608×152
推奨 1.5:1 300×200
推奨 1.33:1 100×75
推奨 1.78:1 624×350

画像の入稿規定

最終ページURLの拡張の設定

最終ページURLの拡張は、検索語句や検索意図に基づいて関連するランディングページを選出する機能です。動的検索広告に近しい機能で、ランディングページの内容に応じたアセットが生成され、広告文として表示されます。

 

PMAXの注意点

キャンペーンの作成後、通常1週間以内で広告配信が開始されます。最大で10日かかる場合もありますので、余裕の持ったスケジュールを立てて準備をするとよいでしょう。広告配信開始後の学習期間は、最大2週間になる見込みです。

既にGoogle 広告インポートを使用したことがある場合、Google 広告のP-MAXがMicrosoft 広告のスマートショッピングキャンペーンやローカル在庫広告、動的検索広告としてインポートされた可能性があります。
Google 広告のP-MAXがスマートショッピングキャンペーンに変換されたことがある場合、Microsoft 広告のPMAXを有効にすることでキャンペーンがアップグレードされ、PMAXを利用できるようになります。

 

今回の発表についてのコメント

Microsoftのシニアプロダクトマーケティングマネージャー兼オートメーションリードである Lauren Tallody氏は、Search Engine Landに対して「Googleが2021年にP-MAXをローンチしてから、私たちはP-MAXが広告主にとって価値があるかどうかを見極めていました」と述べています。さらに、「私たちはどこで差別化し、どこに注力するかという、広告主のニーズを理解したかったのです。この取り組みは長く続くことでしょう」と、MicrosoftがPMAXに注力している姿勢が伺えます。

※参考リンク:https://searchengineland.com/microsoft-performance-max-open-beta-429584

PMAXは入札・ターゲティング・クリエイティブに関する作業を自動化します。PMAXで期待する効果を得るには、自動入札を機能させるために必要なコンバージョンを量・質ともに担保できているか、シグナルを追加できているか、アセットを最大限設定できているか等、事前の準備が重要です。現状のPMAXの機能はGoogleのP-MAXと似通っている部分も多くありますが、前述したLauren Tallody氏の発言にある通り、今後どのように差別化されていいくのかは要注目です。

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