Google Analyticsに新しいコンバージョンSmart Goalsが登場。Google AdWordsとの接続で、購入や登録がないサイトでも最適化が可能に

Smart Goals とは

2015年12月10日(日本時間で11日)、Googleは、アクセス解析ツールの Google Analytics(以下:アナリティクス)に新たなコンバージョン指標「Smart Goals(スマートゴール)」が追加されることを発表しました。
 
これにより、アナリティクスでデータを確認できるだけでなく、Google AdWords(以下:アドワーズ)と接続することで、広告配信を最適化することが可能になります。
 
リンク:Inside AdWords: Use Smart Goals, powered by Google Analytics, to optimize in AdWords
 
これまでも、アナリティクスとアドワーズを接続することで、アドワーズ側でアナリティクス側の指標(直帰率や滞在時間など)を確認したり、アナリティクスのセグメントをアドワーズのリマーケティングに活用したりと、アナリティクス側のデータを広告配信に活用する方法はありました。アナリティクスの指標をアドワーズにインポートして計測しているアカウントもあるかと思います。
 
今回の「Smart Goals」は、これまでのコンバージョン計測とは少し趣が違い、必ずしもウェブサイト上に明確にコンバージョン目標がないサイトでも利用できます。
 
Smart Goals は、アナリティクスで匿名でのデータ共有をオプトインしている様々なサイトのコンバージョン情報を参考にした上で、滞在時間、1訪問あたりのページビュー、場所やデバイス、ブラウザなど、様々なシグナルを加味して、そのサイトでコンバージョンだと言えるセッションを特定するようです。アナリティクスのリマーケティングリスト「Smart List」にも似ていますね。
 
 

開始方法

※本記事を掲載した2015年12月14日時点ではまだ多くのアカウントで開始されていません。今後数週間以内に全アカウントで適用になる模様です。
 
まずは、アナリティクスとアドワーズを接続します。(接続の方法はこちら
 
その後、もしSmart Goals が開始されているアカウントであれば、「アナリティクス > コンバージョン > 目標」の下に、新たに「Smart Goals」という項目ができています。(下図参照)
 
smart01

アナリティクスでの画面表示(Source: Inside AdWords)

 
この項目を確認することで、Smart Goals と通常のトラフィックとを比較できます。例えば上図の例でいえば、Smart Goals は直帰率が 0% で、1訪問あたりのページ数が平均の約10倍、といったように、どのようなトラフィックの質だと Smart Goals だと判定されるのかを確認することができます。
 
Smart Goals の質に問題がないことが確認できれば、 「アナリティクス > アナリティクス設定 > ビュー > 目標 > +新しい目標」 から新たに目標として追加します。
 
その後、アドワーズに移動し、「運用ツール > コンバージョントラッキング > Googleアナリティクス」 から目標をインポートすれば完了です。
 
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目標のインポート画面(Source: Inside AdWords)

 
加えて、目標をインポートした Smart Goals は、コンバージョンオプティマイザーの指標としても利用が可能です。購入や会員登録などの明示的なコンバージョンポイントが設定しにくかったサイトでも、コンバージョンの最適化入札を利用することができるようになります。
 

条件など

その他、Smart Goals を利用するにあたっては、以下のような条件があります。
 
・現時点では、ウェブサイトにのみ適用可能で、モバイルアプリ等には利用できません
・現時点では、アナリティクスで1日あたり100万以上のアクセスがある プロパティ>ビュー では利用できません
・現時点では、ビュースルーコンバージョンやクロスデバイスコンバージョンには対応していません
 
2015年12月14日時点ではまだ適用されていないアカウントが多いですが、今後数週間以内に全アカウントに適用になると思われます。適用されたら、一度確認してみることをオススメします!


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