AdWords MCC機能改善とアカウント横断除外キーワード設定のためのAdWords Script

AdWords MCC機能改善とアカウント横断除外キーワード設定のためのAdWords Script

運用型広告レポート作成支援システム glu グルー去る2015年6月にAdWordsのMCC(My Client Center)のアップグレードがありました。MCCは複数アカウントを保有する広告代理店や広告主が、それぞれのログイン情報をいちいち入力する必要なくアカウントを開けたり、主要な指標は一覧で見れましたが、それ以上の機能はありませんでした。今回のレポーティング面、管理面において、いくつかの機能が追加されました。また、Optimyzrの共同創業者であるFrederick Vallaeys氏のSearch Engine Landのコラムから、アカウント横断除外キーワードの設定を実現するAdWords Scriptについて解説します。

 

リンク:Cross-Account Negative Keywords & Other MCC Tricks

 

MCCのレポーティングの改善

MCCで見れる数字は過去90日までのデータに限定されていましたが、この制限は取り払われています。また、カスタムの期間を設定できるようになりました。

 

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これに加え、期間比較ができるようになっています。つまり、指定した週とその前週比較、月と前月比較、年と前年比較などが可能になりました。指標の横にある「+」をクリックすると、それぞれの指標の比較、差異が数字とパーセントで表示されます。

 

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また、分割-時刻を選ぶことで、以下のような期間毎の推移を確認することもできるようになりました。

 

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グラフも追加されました。例えば同じ会社のアカウント複数の合算での傾向をアカウント名検索することで表示できます。

 

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MCCに自動化ルールが実装

自動化ルールを設定する場合は、個々のアカウントで設定する必要がありましたが、今はMCCレベルで一括で設定できます(1000アカウント上限)。個々のアカウント毎に異なるルールを設定する場合、異なる通貨のアカウントの場合は、それぞれで自動化ルールを設定する必要があります。

 

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MCC Scriptの改善

これまでMCC Scriptはなんらかの処理を一括で行うには便利でしたが、アカウント毎の細かい設定はできませんでした。例えば全アカウントの品質スコアを一括チェックし、メールで通知する場合、必ず同じメールアドレスにしか送信できませんでした。迂回作としてはGoogleスプレッドシートなどに個別の設定を記述して、読み込ませた上で実行するという形でしたが、あまり初心者向けのやり方ではありません。

 

これに対応すべく、6月のアップグレードでは、MccApp.executeInParallel()を使って、個々のアカウント用の入力パラメーターをコードの中で設定した上でパラレル処理ができるようになりました。次に示すサンプルコードの中でもそのように記述されています。

 

アカウント横断の除外キーワード設定

これまでMCCレベルで横断的に除外キーワードを設定できる機能は実装されてきてません。ですが、場合によってはあると非常に便利なので、コラムの筆者Frederick Vallaeys氏がMCC Scriptで作成しました。構造は意外とシンプルです。

 

リンク:Script Download: Cross Account Negative Keywords
(サンプルコードをコピーし、ご自身のMCC Scriptにペーストし、下記の変更点を反映してください)

 

  1. 【2-9行目】除外キーワードを共有したいアカウントをここに列挙してください
  2. Googleスプレッドシートを新規作成し、1列目に除外キーワードをリストアップ。その上で、【19行目】を置き換えてください

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いかがでしたでしょうか?特にアカウント数の多い日本の広告代理店などではMCCの組み方もそれぞれということも考えられます。個々のアカウントのグルーピングの仕方、MCCの階層の組み方によっては、上記の機能が活きてくる場合もあると思いますので、特にこれからMCCに取り組む!という方はぜひトライしてみてください。

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