Yahoo!広告がYahoo!プロモーション広告とYahoo!プレミアム広告を統合、ディスプレイ広告(運用型)の詳細とは

Yahoo!広告がYahoo!プロモーション広告とYahoo!プレミアム広告を統合、ディスプレイ広告(運用型)の詳細とは

運用型広告レポート作成支援システム glu グルー
2019年11月28日、ヤフー株式会社は、「Yahoo!プレミアム広告」および「Yahoo!プロモーション広告(スポンサードサーチ、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)」の名称を、2020年度にかけて「Yahoo!広告」へ順次変更し、広告・サービスをリニューアルすることを発表しました。

「Yahoo!広告」へとリニューアル

「Yahoo!広告」は「検索広告(従来のスポンサードサーチ)」と「ディスプレイ広告」から構成され、「ディスプレイ広告」のなかに「予約型(従来のYahoo!プレミアム広告)」と「運用型(従来のYahoo!ディスプレイアドネットワーク)」が統合されます。これまで複数に分かれていたディスプレイ広告・サービスを統合することで、広告管理画面やレポートが集約され、より使いやすく、広告効果が発揮されやすいプラットフォームへと変化します。

 

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)資料より抜粋
 

本リニューアルの第一弾として、まずは「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(以下:YDN)」が「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)」として一部広告主を対象に提供が開始され、2020年度内に全ての広告主への提供を予定しています。一方で「Yahoo!プレミアム広告」は、「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(予約型)」へ2020年度にリニューアル予定です。

 

「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)」はサービスの概要ページもあり、詳細の情報は、下記ページの最下部から資料をダウンロードできます。

 

リンク:

 

「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)」の新機能

リニューアルされる「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)」で提供される主な新機能は以下の3つとなります。

 

「キャンペーン目的」の設定

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)では、キャンペーン作成時に「キャンペーン目的」の設定が必須となります。サイト誘導、動画再生、アプリ訴求、コンバージョン、商品リスト訴求など、設定した各目的に沿って、コンバージョン数やクリック数のアクション数を最大化するよう広告配信がされます。また、設定した「キャンペーン目的」ごとに選択できる入札戦略や広告タイプが異なります。

 

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)資料より抜粋
 

「オーディエンスカテゴリー」の提供

特定のカテゴリーに興味・関心を持ったインターネットユーザーに対して広告を配信できるターゲティング機能が提供されます。「オーディエンスカテゴリー」には、「興味関心」と「購買意欲」の2つのカテゴリーがあります。

 

「興味関心」は、該当のカテゴリー閲覧や関連キーワードを検索するなど、該当のカテゴリーに定期的に興味関心を示しているユーザーを抽出して広告を配信します。一方で「購買意欲」では、該当カテゴリーの商品を検索したりカートに入れるなど、購買を検討している、または旅行や結婚などイベントを計画しているユーザーを抽出して広告を配信します。

 

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)資料より抜粋
 

ビューアブルベースのフリークエンシーキャップ機能の提供

「ビューアブルインプレッション」ベース、つまり実際にユーザーが閲覧できる状態にあった広告表示(広告の50%以上の範囲が1秒以上連続して表示された場合)に対してのフリークエンシー設定が可能となります。

 

「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)」と「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)」の違い

今回のアップデートではYDNが「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)」に変更となりますが、それぞれの主な違いは以下の3つとなります。

 

配信アルゴリズムの変更

広告掲載の有無は、主に入札価格と広告の品質を基にしたオークションランクにて決定します。従来のYDNでは広告の品質の決定要素として「予測アクション率」が大きく影響していました。一方、Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)では「キャンペーン目的ごとに最適な予測アクション率」が広告の品質に影響し、「キャンペーン目的」が最大化されるようにオークションランクを計算します。

 

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)資料より抜粋
 

広告管理ツールのリニューアル

より直観的に運用しやすい広告管理ツールにリニューアルします。グラフで数値比較などもできるようになります。

 

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)資料より抜粋
 

仕様変更・廃止機能

YDNで提供している機能のうち、Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)で仕様変更となる機能や、追加・廃止する機能・項目は以下となります。

 

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)資料より抜粋
 

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)資料より抜粋
 

ここまで 、「Yahoo!広告」への統合、「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)」で提供する新機能、「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)」と「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)」の違いについて説明しました。その他、公式サイトで提供されている資料には、上記以外に「運用で意識するポイント」や「推奨設定」についても触れられています。正しい入札戦略の選定方法やベストプラクティス、クリエイティブの検証方法など細かく記載されており、現在YDNを使用している方は公式資料の確認を強く推奨します。

 

「Google AdWords」は「Google 広告」に、「Yahoo!プロモーション広告」は「Yahoo!広告に」

2018年7月に、「Google AdWords」は「Google 広告」の名称に変わり、「DoubleClick」の広告主向け製品と「Google アナリティクス 360」は「Google Marketing Platform」に統合されました。

 

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2001年2月に米国で正式にサービスが開始した「Google AdWords」は、検索連動型広告やディスプレイ広告でウェブサイトの文言を解析して「キーワード(AdWordsの”Words”)」を使用したターゲティングの依存度が年々低下した背景から、「Google 広告(Google Ads)」に改称され、よりサービスの進化を目指すGoogleの意図が感じられました。

 

一方で今回の「Yahoo!広告」への統合は、「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)」のキャンペーンの目的の設定や配信アルゴリズムの変更など、より広告主の目的に寄り添って柔軟に対応しようとするヤフー株式会社の意図が感じられます。そして「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(予約型)」の提供によって、大手企業だけではなく中小企業を含む多くの広告主に「Yahoo!プレミアム広告」を提供して販路を拡大することで、メディア事業の安定的な売上成長を目指す意思も感じられます。

 

今回の「Yahoo!広告」への統合によって、広告管理画面やレポートが集約され、目的に応じて柔軟な広告の出稿が可能となります。普段からYDNを使用されている方は、公式資料内に記載されている新しい配信アルゴリズムや運用で意識するポイントを予め押さえておくことをお勧めします。

プレスリリース

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