Google 広告、検索広告の掲載順位に関連する4つの新指標を発表

Google広告、検索広告の掲載順位に関連する4つの新指標を発表

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4つの新指標

2018年11月6日(火)にGoogleは、検索広告において4つの新指標の追加を発表致しました。今回の新指標を使用する事で、検索エンジン結果ページ(SERP)での広告の掲載場所を把握する事が可能になります。本機能は、今後数週間にわたって導入が予定されております。

 

 

Image Source: Google 広告ヘルプ
 

①検索結果ページの上部インプレッション率

こちらは、全体のインプレッションの内、オーガニック検索結果ページの上部に広告が表示されたインプレッションの割合を示します。

 

(計算式)検索結果ページの上部インプレッション率 = 上部インプレッションの数 ÷ インプレッションの合計数

 

②検索結果ページの最上部インプレッション率

こちらは、全体のインプレッションの内、オーガニック検索結果ページの最上部に広告が表示されたインプレッションの割合を示します。

 

(計算式)検索結果ページの最上部インプレッション率 = 最上部インプレッションの数 ÷ インプレッションの合計数

 

③検索結果ページの最上部インプレッション シェア

こちらは、オーガニック検索結果ページの最上部に表示された広告で発生したインプレッション数を、ページ上部に表示される広告で発生する可能性があったインプレッションの推定値で割ったものを示します。

 

(計算式)検索結果ページの最上部インプレッション シェア = 検索結果ページの最上部インプレッション数 ÷ 上部インプレッションの推定数

 

④検索結果ページの上部インプレッション シェア

こちらは、オーガニック検索結果ページの上部に表示された広告で発生したインプレッション数を、ページ上部に表示される広告で発生する可能性があったインプレッションの推定値で割ったものを示します。

 

(計算式)検索結果ページの上部インプレッション シェア = 検索結果ページの上部インプレッション数 ÷ 上部インプレッションの推定数

 

Googleからの発表では、4つの新指標と記載がありましたが、上記に関連して下記指標も加わる模様です。

 

検索結果ページの最上部インプレッションシェア損失率(予算)

こちらは、予算の低さが原因で、オーガニック検索結果ページの最上部に広告が表示されなかった割合の推定値を示します。

 

検索結果ページの上部インプレッションシェア損失率(予算)

こちらは、予算の低さが原因で、オーガニック検索結果ページの上部のどこにも広告が表示されなかった割合を示します。

 

検索結果ページの最上部インプレッションシェア損失率(ランク)

こちらは、広告ランクの低さが原因で、オーガニック検索結果ページの最上部に広告が表示されなかった割合の推定値を示します。

 

検索結果ページの上部インプレッションシェア損失率(ランク)

こちらは、広告ランクの低さが原因で、オーガニック検索結果ページの上部のどこにも広告が表示されなかった割合の推定値を示します。

 

 

新指標が追加された背景

平均掲載順位は、ページ内で広告が表示される場所を示すものではなく、広告が表示された順番が反映されておりました。そのため、広告の掲載順位が「1」の場合は、広告が他のすべての広告より先に表示されている事を指しておりますが、広告がページの最上部に表示されているという事を示しているわけではありませんでした。オーガニック検索結果の上部に広告が表示されない場合があるため、ページの下部に広告が表示された場合でも、平均掲載順位が「1」としてが表示される場合がございます。そのため、検索結果ページに広告が表示される場所を把握するために、今回の指標が追加されました。

 

オーガニック検索結果の上に表示されない理由

平均掲載順位が「1」にも関わらず、オーガニック検索結果の上部に表示されない理由として、Googleは、

 

常に高品質な広告を表示するため、掲載順位ごとに広告ランクの最低基準が設けられています。

 

といっており、平均掲載順位が「1」の場合でも、広告ランクが一定の基準を満たしていない場合は、オーガニック検索結果の上部に広告が表示されておりませんでした。

 

 

広告ランクを上げる方法

広告がページのどの位置に掲載されるかの決定要素である広告ランクは、下記要素で構成されております。

 

  • 入札単価
  • オークション時の広告品質(推定クリック率、広告の関連性、ランディング ページの利便性)
  • 広告ランクのしきい値
  • ユーザーが検索したときの状況(所在地、使用端末、検索時間、検索語句、同じページに表示される他の広告や検索結果、ユーザーに関するさまざまなシグナルと属性)
  • 広告表示オプションやその他の広告フォーマットの見込み効果

 

 

そのため、広告ランクを上げる対策としては、下記を重視する必要があります。

 

  • 広告の推定クリック率:広告の過去のクリック数や表示回数など
  • 広告と検索の関連性:広告とユーザーの検索内容との関連性
  • ランディングページの品質:ページの関連性、情報の透明性、操作性

 

 

オーガニック検索結果ページの上部と下部でのクリック率の違い

今回の指標を活用することで、オーガニック検索結果ページの上部に広告がどの程度表示されているのかを確認する事ができますが、例えば、上部に広告が表示できていなかった場合、そもそも改善して、成果が伸びるポテンシャルがあるのかを事前に把握したいと思う方も多くいらっしゃると思います。その場合は、広告管理画面で「分割」→「上部 vs その他」を選択する事によって、上部に掲載された時とそうでない時の数値をそれぞれ確認する事が可能です。

 

筆者のアカウントでも上部とその他のクリック率の差を確認してみましたが、数十倍の差があるキャンペーンも確認できております。今回新しく追加された指標を活用して、成果を拡大させるポテンシャルはあると思いましたので、実装されたら活用していきたいと思います!

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