TikTok広告、透明性担保に向けAbout this adを発表

TikTok広告、透明性担保に向けAbout this adを発表

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TikTok広告 About this adとは

TikTokは、2022年8月9日(火)に、広告データの収集、使用、共有に関する透明性担保の一環として、同プラットフォーム上の広告に関する情報をユーザーに提供することを目的とした新しい広告ターゲティングツール「About this ad(この広告について)」をグローバルで提供開始したことを発表しました。

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ユーザーは、広告の右下にある「送信先」メニューから、または広告自体を長押しすることで、「この広告について(日本語設定ではこのように表示)」のメニューにアクセスすることができます。その中の情報としては、まずはTikTokがその広告を表示することを決定した理由を見ることができます。ユーザーの年齢、性別、場所、そしてパーソナライズ設定に関することが網羅されています。

ユーザーは、そこから広告パーソナライゼーションの設定にアクセスし、TikTok外のアクティビティを広告のターゲティングに利用しないなど、設定を変更することができます。また、性別の設定を変更したり、「アウトドアスポーツ」「ビジネスサービス」など興味のあるカテゴリーをオフにすることで、その興味にマッチした広告をより少なく受信することも可能です。

TikTokは今後数カ月で、「特定の広告の背後にある広告主を開示し、ユーザーが広告体験をコントロールできるオプションを増やす」 とさらなる機能追加を実施する予定だと述べています。

TikTok、透明性担保に向けAbout this adを発表

TikTok、透明性担保に向けAbout this adを発表

 

今回の発表についてのコメント

コメントは3点あります。まず1点目は、Googleが2022年5月に発表したMy Ad Centerと、現行機能も今後の方向性も似ている点。やはりこの形が今後のデファクトになっていく可能性はあると考えられます。

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2点目は、TikTokが「これらのアップデートはアプリ内でいつでも変更でき、ユーザーの広告設定にのみ適用され、他のTikTokサービスには影響しない」と述べている点です。つまり、ユーザーがオプトアウトしたとしても、それはあくまで広告のターゲティングで使われるかどうかの話で、TikTokはユーザーのアプリ内アクティビティを収集することができるという点です。

3点目は、2022年7月、TikTokは、データ保護と管理に関する最新のEU規定に基づき、ユーザーのインサイトデータをターゲット広告に使用することに関するプライバシーポリシーの更新計画の中断を余儀なくされました。これは、アプリがパーソナライズされた広告を実行するためにユーザーに同意を求めることをやめることができると指摘されているもので、プライバシーポリシー更新実施前にEU当局はプロセスの見直しを求めました。EU当局は今後、TikTokがこの変更を進める前に、このケースを審査する必要があるとしています。つまり、TikTokは、広告ターゲティングのために個人情報がどのように使用されているかをより明確にする一方で、「疑わしい手段で」制限を回避しようとしているとSocial Media Todayは指摘しています。

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