BIツールDomoで東京都の新型コロナウィルス関連オープンデータを可視化してみた

BIツールDomoで東京都の新型コロナウィルス関連オープンデータを可視化してみた

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『データビジュアライゼーション玉手箱』連載の趣旨

『データビジュアライゼーション玉手箱』は、データビジュアライゼーションについて、さまざまなデータソースを取り上げたり、効果的な可視化・見える化の手法について試行錯誤した結果を共有するシリーズです。第4回となる今回は、東京都の新型コロナウィルス対策サイトで公開されているオープンデータを取り込んだBIツール Domoのダッシュボードを作成してみたいと思います。

 

東京都新型コロナウィルス対策サイト

かなりスピーディにこちらのサイトが立ち上がり、コンテンツも日に日に充実してきました。素晴らしい取り組みですね。たくさんの方の協力もあるように思います。

このデータを有効に活用する方法とは?を考えてみましたが、企業としては刻々と状況が変化する中で、在宅勤務、テレワーク、社員の安全対策などを考え、意思決定をする必要があるので、その判断をするための材料として使えるのではないかと考えた次第です。

グラフがいくつか並んでいるのがわかるかと思います。このうち、「陽性患者数」と「陽性患者の属性」は同一のオープンデータを使っており、公開されているので、こちらをダッシュボードに取り込んでみたいと思います。

 

東京都から公開されている新型コロナウイルス感染症に関するオープンデータ

こちらが東京都から公開されている新型コロナウイルス感染症に関するオープンデータになります。

 

BIツール Domoへの取り込み

データの中身がここですでに公開されていますが、とてもシンプルなCSVファイルが公開されているということなので、こちらをダッシュボードのコネクターで取り込んでみます。今回はDomoを使ってグラフ化、アラート設定までをやってみたいと思います。

Domoのデータコネクター群から、「CSV Advanced Connector」というコネクターを選択します。

Domo CSV Advanced Connector

データの設定画面の「ENTER THE URL TO YOUR CSV FILE」という項目に、東京都が公開しているデータセットファイルのリンクを入力します。

Domo コネクター設定 1

データの詳細設定画面の「HEADER START ROW」(ヘッダー行の開始行番号)に「1」を入力します。また、「DATA START ROW」(データ行の開始行番号)に「2」を入力します。

Domo コネクター設定 2

データの更新頻度を設定します。オープンデータの更新時間は公開されていなかったので、ここは適当に。毎朝7時に更新することにします。

Domo コネクター設定 3

設定を完了したら、すぐにデータの取り込みが自動で開始されます。データが取り込まれたことがプレビューでわかります。64行(2020年3月11日時点)がDomoのデータセットに入ってきました。

Domo データセット

これでデータの取り込みは完了です。

 

グラフの作成

グラフは2つ作ってみました。一つ目は、単一積み上げ縦棒グラフで、時系列での陽性患者数推移を作ってみます。「公表_年月日」項目をX軸に、「全国地方公共団体コード」をY軸で、カウント方式で(データが全行に入っていて(ブランク/nullがない)、カウントできる項目であればどれでも大丈夫です)作成します。

Domo 一積み上げ縦棒グラフ

 

二つ目は、単一積み上げ横棒グラフで、陽性患者数を年齢と性別で分類してみます。「年代」をY軸で、「公表_年月日」項目をX軸に、「全国地方公共団体コード」をX軸に、「性別」を系列に入れて作成します。あと、年代別の合計で降順ソートします。

 

Domo 単一積み上げ横棒グラフ

これでグラフの作成は完了です。

Domo グラフ

 

スマホでも確認できるようになりました。

 

Domo スマホアプリ

 

アラートの作成

最後に数字に変化があった際のアラートを設定しておきたいと思います。実現しないことを祈りつつ、1日の陽性患者数が10人を超えたら、会社としても次のアクションを取る、ということになったとして、そうなった場合に即時でメール通知が届くように設定します。

Domo アラート

これで完成です。オープンデータ、便利ですね。もっと公開も利用も広がって欲しいと思います。新型コロナウィルスは怖いですが、正しいデータで、適切な判断をするための材料として、こういったものも使っていければと思います。

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