Google 広告、マイ アド センター発表。広告プライバシーの未来形となるか

Google、マイ アド センター発表。広告プライバシーの未来形となるか

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Google マイ アド センターとは

Google 広告は、インターネット広告のプライバシーなどを設定できる「マイ アド センター」を2022年後半にも提供することを発表しました。

※参考リンク(GoogleヘルプでのGoogle I/O発表の概要):

※参考リンク(Twitterで投稿された概要):

 

2022年5月11-12日に開催されたGoogle I/Oで発表された「マイ アド センター」を使うことで、ユーザーは広告体験をコントロールし、ブランドをフォローできるようになります。

 

 

このGoogleの新しいプライバシーツールは、ユーザーが好きなブランドをフォローしたり、センシティブな広告カテゴリーをオプトアウトできるようにするものです。これらのパーソナライズオプションは、新しいMy Ad Centerの管理画面から、または広告自体から直接アクセスすることができます。
 

Google マイ アド センター 1

 

好きなブランドやトピックの選択

まず、すべてのGoogleユーザーは、自分にとって最も重要なブランドやトピックを選択することができるようになります。

 

Google マイ アド センター 2

 

Topicsタブでは例えばハイブリッド車に興味のあるユーザーが、興味のあるトピックとしてこれを選択し、その特定のトピックに関連する広告を配信することができるとしています。また、Brandsタブではユーザーが好きな特定のブランドを選択することもできます。

 

広告のカスタマイズのためのパーソナライゼーション設定

マイ アド センターは、年齢、交際ステータス、学歴、その他デモグラなど、あらゆるパーソナライゼーションを制限したいユーザーが設定をできます。また、ユーザーは、マイ アド センターにおいて、センシティブな広告トピック(例:ギャンブル、アルコール、デート、ダイエット、妊娠・育児)を制限したり、オプトアウトすることができます。

 

Google マイ アド センター 3

 

マイ アド センターは使用するデータソースの制御もできるようになります。Googleユーザーは、広告のパーソナライズに使用できるデータソースと、一部のGoogleプロパティで使用するデータソース(パーソナライズ検索、YouTubeのおすすめなど)を選択できるようになる予定です。

 

広告内のコントロールを拡張

マイ アド センターでの事前設定も便利ですが、広告が表示されたときにその都度変更を加えたい場合もあります。それも可能になります。

 

Googleのユーザーは、広告の中で直接変更を加えたり、ターゲットを明確にすることができるようになります。この新しいコントロール機能により、ユーザーは広告を「いいね」、ブロック、または報告することができ、また、表示されるブランドやトピックの数を増やしたり減らしたりしたい場合は、ターゲットを調整することができるようになります。

 

マイ アド センター 4
 
 

今回の発表についてのコメント

「マイ アド センター」は2022年後半にも提供される予定で、その際は昨日の記事で紹介した広告のカスタマイズ画面をリプレースするものになると説明しています。

 

※参考リンク(現行の広告カスタマイズ画面):

 

ポストクッキー環境に向けてGoogleが進めてきたプライバシーサンドボックスの取り組みであった「Federated Learning of Cohorts(FLoC)」が支持されなかったため、新たに打ち出してきたの新しいTopics APIです。

 

Topicsは、ブラウザが、閲覧履歴に基づいて、たとえば「フィットネス」や「旅行」などといったその週に関心の高い項目(トピック)を選びます。これらの項目は、3週間だけ保存され、古い項目は削除されます。Topicsに参加するサイトにアクセスすると、過去3週間のそれぞれの週から項目を1つづつ、計3つ選び、そのサイトおよび広告主に共有され、広告ターゲティングにも活用できるようになります。初期は350種類の項目と言われており、もともとコンセプトからしても情報粒度は粗いので、それは果たして使えるものなのかという懸念は当然あるわけです。

 

今回の発表は直接的にTopics APIと紐づけた説明がされたわけではありませんが、興味のあるトピックに強弱をつける設定ができますし、何よりもブランドにも強弱をつけることができるというのが驚いた点です。ユーザーに自ら設定を委ね、よりユーザーエクスペリエンスを向上させると同時にGoogleの情報の質を高めていくあたりはまさにGoogleらしいですが、ブランドの設定ができるようにしたのはかなり踏み込んだ印象です。ただ、冷静に考えると、これまでGoogle 広告で実施してきたことを踏襲しているだけなのです。ブランドは役立つ情報を提供し、ブランドとして求められるよう努力するという作用が自然と働くわけです。

 

これをどのようにリリースし、どの程度の温度感でユーザーに情報提供し、活用を促していくのか、非常に興味深いですし、業界をリードする取り組みになる予感がしてなりません。


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