Google 広告、ラストクリック以外のアトリビューションモデルがYouTubeとディスプレイ広告にも対応

Google 広告、ラストクリック以外のアトリビューションモデルがYouTubeとディスプレイ広告にも対応

運用型広告レポート作成支援システム glu グルー 
2021年8月9日、GoogleがYouTube 広告とディスプレイ広告において、ラストクリック以外のアトリビューションモデル(データドリブンを含む)も適用できるようになったことを発表しました。
 
※参考リンク:


 
これまでは検索キャンペーンのみでラストクリック以外のアトリビューションモデルを選択できましたが、今回のアップデートにより、データドリブンモデル(以下、DDA)をはじめとするラストクリック以外のアトリビューションモデルの対応範囲がYouTube 広告とディスプレイ広告にまで拡大されました。
 
本記事では、アップデートに伴う変化、アトリビューションレポートの確認及び注意事項、DDAの切り替えとその後のメンテナンスについて紹介します。

 

アップデートに伴う変化

①DDAを利用した場合、YouTube 広告においてはクリックに基づいたアトリビューションだけでなく、エンゲージビューも計測対象となるため、機械学習が進むにつれて同じCPAでコンバージョン数が増える可能性があります。
 

※参考リンク:


 
②今回のアップデートにより、すでにDDAを利用中のコンバージョンアクションについても、YouTubeとディスプレイキャンペーンのコンバージョン列に小数点以下の数値が表示されるようになります。
 
 

アトリビューションレポートの確認方法と注意事項

DDAの適用条件を満たしたコンバージョンアクションであれば、アトリビューションレポート(管理画面の「測定」 > 「アトリビューション」)のモデル比較タブで、各モデルにおいてコンバージョンにどのような差があるのかを確認できます。
 
なお、DDAの適用条件を満たさないコンバージョンアクションはアトリビューションモデルとして選択できないことと、モデル比較においては該当コンバージョンアクションを選べないことに、ご注意ください。
 
DDAの利用条件については下記を参考にしてください。
 
※参考リンク:


 

DDAの切り替えとその後のメンテナンス

DDAの利用条件を満たすと、管理画面の「測定」 > 「コンバージョン」>「設定を編集」や、「測定」 > 「アトリビューション」>「DDAに切り替え」にてDDAに切り替えることができます。
 
切り替え後はキャンペーン列で小数点以下の数値が表示されますが、タイムラグによりコンバージョン数が一時的に減少する可能性もあります。
 

 
またDDAの場合、コンバージョンに対する貢献度を割り当てることで目標到達プロセスにおいて下流キャンペーン(例:ブランド)のコンバージョン数の減少、コンバージョン単価の上昇が起こりうる一方、目標到達プロセスにおける上流キャンペーン(例:一般)のコンバージョン数の増加、コンバージョン単価の改善が考えられます。
 
特に「目標コンバージョン単価」と「目標広告費用対効果」の入札戦略を使用しているキャンペーンでは、このような数値の変化に応じて、入札単価を調整することが重要です。調整する際の計算方法に関しては、DDAに切り替えてから1ヶ月目(入札戦略レポートで学習期間を確認し、その期間を除く)のコンバージョン単価を、切り替え前と比較して、その変動分に応じて入札単価の調整比率を算出できます。
入札単価の調整を行わない場合、DDAの適用により入札単価が過多 / 過小となる可能性があり、全体効果が悪化する場合もあります。
 
※参考リンク:


 
今回のアップデートにより、YouTubeとディスプレイ広告にもラストクリック以外のアトリビューションモデルも適用できるようになったことで、興味関心から比較検討、購入に至るまでの広告の貢献度が把握しやすくなりました。
 
それによりフルファネルでのユーザーインサイトの理解がより深まるため、自社ビジネスの目標に合わせて現段階でどのキャンペーンに投資すべきかを根拠も持って意思決定しやすくなったと思います。ぜひ活用してみたいですね。


 


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