コンバージョン・プラットフォーム&パートナーでありたい:Unyoo.jp特別対談:Ve Japan 石黒智基さんに聞く

コンバージョン・プラットフォーム&パートナーでありたい:Unyoo.jp特別対談:Ve Japan 石黒智基さんに聞く

Ve Japanプロダクトを運用するには

清水:ありがとうございます。これまで 3つのサービスをご紹介いただきましたが、クライアントは3つ全てを使うことが多いのか、それとも1つから始めることが多いのでしょうか?

 

石黒:まずはVeChatのポップアップをカートページや入力フォームに使っていただいて、その後ポップアップを入れるページを増やすことが多いですね。さらにメールを使っていただくこともあります。VeAssistはこの春から案内していますが、レコメンド機能というところで興味を持っていただいているクライアントは多いので、今後はVeAssistから始めるクライアントも出てくるのではないかと思います。

 

清水:離脱率が高いという観点から始めるとなると、やはりVeChatから始めるケースが多いということですね。

 

石黒:そうですね。でも現場の担当者はメールの効力があることをよくご存知なので、気持ちとしてはメールをやりたいけれど、社内のセキュリティやユーザーの立場を考えるとなかなか難しいとのことで、ポップアップを選択されることが多いです。

(管理画面を見ながら)

何回もポップアップが出るとユーザーのストレスになるので、1セッションの中で2回目以降は出ないようになっています。メールも複数回アドレスを入れても、2週間以内では1通しか届かないので、SPAMにはならないようにしています。

 

清水:効果を確認できる管理画面みたいなものはありますでしょうか?

 

お申し込みいただくと、VePlatformという管理画面を用意しています。下側は管理ツールで、上側は各サービスになっています。グレーアウトしているところはまだ使っていないサービスです。使っていないけれど、例えばVeAssistを使うとこれくらい売上が上がるなど、見積もりも見られます。

それから、例えばVeChatだけでどれだけ売上が上がっているか、離脱者数が全部で1万4000人いる中でポップアップを見て留まった人が約4割いて、そのうちクリックしたのが340人、さらにコンバージョンに至った人が29人などと、サービスごとにデータが見られるようになっています。

 

image4.jpg

 

清水:視覚で効果が確認できる目安になりますね。例えばクライアントがこれを見て、もっと件数を増やしたいとか、拡大したいという要望がある場合、リスティング広告のような運用サイクルとは少し違う視点かと思うのですが、どのように対応するのでしょうか。

 

石黒:基本的にはアカウントマネージャーがクライアントごとに付くので、1つ1つの案件について、こうしたデータや同じ業種でどれだけ成果が出ているかといった社内のデータを比較し、より効果を上げるための提案をしています。クライアントにもよりますが、1〜2ヶ月ごとに水準を見ながら提案しています。

 

清水:行っていることに対してさらに拡大していくには、競合他社の平均値を見ながら、例えばクリエイティブを変更するといったことを行うのでしょうか。

 

石黒:そうですね。クリエイティブを変えてABテストを行ったりもしますが、数字を大きく伸ばすには、ポップアップを入れるページを増やしたり、メールアドレスを入力するページが他にもあれば何かメールを送る要素がないかなど、やはり場所を増やしてくことが大事ですね。いかに離脱する場所に先回りして抑えるか、というところだと思います。

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清水:結論、タグを全ページに入れておけばよいということですよね。

 

石黒:そうなんです。タグが全ページに入っていれば、弊社のどのサービスでもこちらで作業するだけですぐに使っていただけますし、アカウントマネージャーが数字を見てご提案する運用面も我々が行い、クライアント側ではリソースをかけなくても日々新しいものを使って最適化もしていただけます。それが冒頭のパートナーという意味に込められています。

 

清水:ポイントは、カート購入金額に応じてどういうメッセージを出すのかといった、サイト内でのユーザーの行動パターンから離脱してしまうのは何故か?を把握し、ポップアップで解決できるのならば、どんどん作っていくことが運用ですね。

 

石黒:グローバルでは1万社以上に導入いただいており、他社の事例も踏まえていいものをご提案できるところにアドバンテージがあるかなと思います。

 

Ve Japanのダイナミックリターゲティング広告も

清水:もう1点、広告事業も行っていますよね。

 

石黒:はい。VeAssistと同様、この春から導入をスタートしているVeAdsというサービスです。ダイナミックのリターゲティング広告と、行動ターゲティングの両方ができるようになっています。一番の特徴は、クライアントごとに自由度の高いクリエイティブを作って配信できる点です。ただ、DoubleClick AdExchange、AppNexusを通じて配信しているため他社と比べてあまり特色はないですが、ほかのサービスとセットで使っていただき、全体のコンバージョンを上げることを目指しています。ある程度の配信予算があれば、ポップアップやリマーケティングメールなどのコンバージョン改善サービスを割引し、同じ金額であればうちを使っていただいた方が全体のコンバージョンが改善されてお得だという風に打っていきたいなと。

 

清水:VeAdsを使うと、出稿金額に応じてその他Veシリーズの割引が受けられると。一気通貫で活用するメリットはありますね。こちらは広告運用の世界になると思いますが、CPM課金、CPC課金のどちらですか。

 

石黒:どちらもやっています。リターゲティングに関しては、CPAも行っています。クリックスルーとビュースルーの両方の視点から効果を見て、成果報酬をいただいています。

 

清水:VeAds用の管理画面は別途あるんですか?

 

石黒:クライアントに見ていただくのは先ほどのVePlatformの画面です。クライアント側で細かい設定を管理画面上で行うことはできないため、弊社のトレーディングデスクが設定する仕組みとなっています。

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