Meta、ユーザー数・売上ともに増加で前期の挽回へ:2022年Q1決算報告から

Meta、ユーザー数・売上ともに増加で前期の挽回へ:2022年Q1決算報告から

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売上高279億ドルで前年同期比 +7%の成長、メタバース部門の売上も前年同期比 +6%で堅調

 
Meta が発表した2022年第一四半期(1~3月、以下「Q1」)の決算報告によれば、今期の売上高は279億ドル、1株あたりの利益は2.72ドルでアナリスト予想を上回りました。
 
※参考リンク:


 
前期は創業以来初となる Facebook のユーザー数減少によって、決算発表翌日に株価が前日比で20%以上下落し、およそ26兆円もの時価総額が1日で消失するという衝撃が走りましたが、2022年に入り各財務指標を持ち直しています。
 
上述の通り、売上高と1株あたりの利益でアナリストの予想を上回り、総売上は前年同期比 +7%の279億ドル、1株あたりの利益は2.72ドルで報告しています。
 

Image: Meta Q1 2022 Results

 
Meta 社の収益エンジンである広告事業は前年同期比 +7%の270億ドルと伸長していますが、ヨーロッパ地域のみ昨対割れしているのが気になるところです。
 

Image: Meta Q1 2022 Results

 
広告の売上高が増加した背景として、広告単価は下がったもののインプレッションの総量が増加したことについても併せて報告されています。

Ad impressions and price per ad – In the first quarter of 2022, ad impressions delivered across our Family of Apps increased by 15% year-over-year and the average price per ad decreased by 8% year-over-year.
 
(広告インプレッションと広告単価 – 2022年第一四半期、当社の Family of Apps で配信された広告インプレッションは前年同期比15%増、広告単価は前年同期比8%減となりました。)

 
前四半期の決算発表から公開された、メタバース部門である「Reality Labs」の事業では前年同期比 +6%の7億ドル(事業単体では30億ドルの赤字)でした。
 

Image: Meta Q1 2022 Results

 
 

MAU・DAUともに増加、ヨーロッパ地域のみ微減に

まず Facebook の月間アクティブユーザー数(Monthly Active Users、以下「MAU」)ですが、前期比 +2,400万人の29.36億人に増加しました。前年同期比では +3% と成長しており、30億人の大台が見えてきています。
 

Image: Meta Q1 2022 Results

 
続いてデイリーアクティブユーザー数(Daily Active Users、以下「DAU」)ですが、前期は創業以来初のマイナス成長となり大荒れしたものの、Q1は前期比 +2,100万人の19.6億人と再上昇を見せました。
 

Image: Meta Q1 2022 Results

 
広告売上と同様、ヨーロッパ地域で MAU・DAU ともに減少しているのが懸念されますが、北米をはじめグローバルでは全体的に増加させており、毎日の利用率(DAUs/MAUs)は67%と2年ぶりに微増しました。
 

Family of Apps の総ユーザー数も両指標で増加

Facebook 単体のDAUを増加させながら、Instagram や Messenger 、WhatsApp などの Faceboook ファミリーのユーザー数については月間・日間ともに微増しました。
 
月間アクティブユーザー数(Family Monthly Active People、以下「MAP」)は前年同期比 +5.5%、前期比 +1.4%の36.4億人、1日あたりの総アクティブユーザー数(Daily Active People、以下「DAP」)は前年同期比 +5.5%、前期比 +1.8%の28.7億人でした。
 


Image: Meta Q1 2022 Results

 
Facebook だけでなく、他のプラットフォームでも新たなユーザーを獲得することに成功しており、CEOのマーク・ザッカーバーグ氏も「当社のサービスはかつてないほど多くの人々に利用されており、当社の製品が人々の役に立っていることを誇りに思います」とコメントしています。
 
 

2022年の残りはFamily of Apps部門への投資を優先する見込み

ホリデーシーズンを含むQ4の決算発表として例を見ないほど苦境に立っていた前期、状況を乗り越えるための投資、注力領域についても

  1. Reels
  2. コミュニティメッセージング
  3. コマース
  4. 広告
  5. セキュリティ
  6. AI
  7. メタバース

と七つの領域にフォーカスする戦略を掲げ、そのまま優先順位でもあるこの順番通りに、対 TikTok とのユーザー争奪戦を制するべく Reels が最重要エリア、という姿勢を見せていました。
 
Q1の発表の中でも、

We expect 2022 expense growth to be driven primarily by the Family of Apps segment, followed by Reality Labs.
 
(2022年の費用の増加は、主にFamily of Apps、次いでReality Labsが牽引すると予想しています。)

との言及通り、2022年02月に Facebook でも使えるようアップデートし、2022年6月には Facebook と Instagram でより簡単にリール動画を作成・編集することができる複数のクリエイティブツールを発表するなど、Instagram に費やす時間の実に20%以上を占める Reels の重要性が伺えます。
 
参考:


 
メタバースプラットフォーム「Horizon Worlds」の収益化プログラムをスタートさせ、このプログラムにおける 47.5% という手数料が「高すぎる」と批判を受けるなど、引き続き話題に事欠かない Meta ですが、年度が変わり巻き返しに成功した後にどういった結果をもたらすのか、2022年Q2の報告にも注目していきたいと思います!


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