YouTube広告、動画広告シーケンスの提供範囲を拡大

YouTube広告、動画広告シーケンスの提供範囲を拡大

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動画広告シーケンスの提供拡大

2018年11月16日(金)に、Googleは、動画広告シーケンスがグローバルで利用可能になった事を発表致しました。

 

動画広告シーケンスとは

動画広告シーケンスでは、動画Aを見せた後に、動画Bを見せるという、動画広告を一連の流れでユーザーに表示させることができます。動画広告シーケンスを利用することで、ユーザーの認知拡大や購入意向の向上を図ることが可能になります。

 

動画広告シーケンスの事例

Googleがグロバールマーケティングリサーチ企業であるIpsosと一緒に行った調査で、6秒間の広告とTrueView広告のシーケンスがブランドリフトを促進する事が判明したとの事です。結果としては、広告想起と購入意向の向上に影響があり、平均リフトとしてそれぞれ118%と40%向上したとの事です。

 

また、広告想起などの認知を目的とした場合、同じクリエイティブを使用する事が望ましく、それに対して、動画シーケンスを使用したクリエイティブの場合、購買のような行動促進に向いており、同じクリエイティブを使用する動画よりも購入インテントが67%高いという結果が出たとの事です。

 

「The Greatest Showman」の事例

20th Century Foxは、「The Greatest Showman」のプロモーションにおいて、動画広告シーケンスを利用して、広告想起率・視聴率・サーチリフトを向上させた事例も公表しており、まず初めに、3種類の映画のトレーラー動画をスキップ可能な広告として配信し、動画再生時間と完全視聴率の高い広告を調査しました。その次の施策として、成果の高い広告をアンカーとして、視聴したのか、スキップしたのかで、下図のような広告シーケンスを作成しました。

 

Image Source: Think with Google
 

結果としては、アンカー広告単独と比較して、想起率が149%上昇し、視聴率が33%向上し、「The Greatest Showman」のオーガニック検索が157%の盛り上がりが見られました。

 

 

設定方法と注意事項

動画広告シーケンス キャンペーンの作成方法は下記ヘルプに記載されておりますので、ご確認下さい。

 

 

シーケンスキャンペーンの注意点

また、動画広告シーケンスキャンペーンには、他の動画キャンペーンとは異なる標準機能とデフォルトの設定があり、下記に注意する必要があります。

 

  • キャンペーン単位でのみユーザー属性の除外が可能です。
  • 「YouTube 動画」ネットワークでのみ配信可能です。
  • キーワード、トピック、プレースメントをターゲティングとして使用はできませんが、キャンペーン単位で除外することは可能です。
  • リンクされた YouTube チャンネルの動画のみ使用できます。
  • フリークエンシーキャップは、デフォルトで、1 ユーザーにつき 30 日間で 1 つのシーケンス全体を表示するように設定されており、編集することはできません。
  • YouTube チャンネルをリンクするまで、シーケンス ステップを作成することはできません。
  • 一括編集を使って、動画広告シーケンスの広告グループをコピーして貼りつけたり、削除したりすることはできません。広告グループをコピーして貼り付けようとすると、広告が一切含まれていない新しい広告グループが作成されます。

 

また、すでに掲載が開始されているシーケンス ステップの順序を変更した場合、以下の問題が発生します。

 

    • あるユーザーはシーケンス表示の対象外となり、その他のユーザーはシーケンスを繰り返して新しい順序で進むようになります。
    • キャンペーンのブランド効果測定が中断されるため、さまざまなブランド効果測定の指標が不正確になる場合があります。
    • シーケンスの繰り返し、ステップの消失、その他の問題による影響で、レポートが不正確になる場合があります。
    • 広告がシーケンス ステップの 1 つから削除された(キャンペーン自体からなくなった、または動画広告の YouTube チャンネルのリンクが解除されたため)場合、ユーザーはシーケンスを進めることができなくなります。ただし、削除された動画が他のキャンペーンの一部としてユーザーに表示され、シーケンスのターゲティングと一致する場合、ユーザーはシーケンスの次のステップを視聴できます。

 

動画広告シーケンスキャンペーンを実施する際は、検証方法も重要かと思います。一定の予算があれば、Googleに調査を依頼する事も可能ですが、そこまで予算が確保できない場合も多いかと思います。その場合は、ブランド名キーワードの表示回数の推移を確認したり、特定の動画を視聴したユーザーリストを作成・設定し、サーチリフトを確認したりするなどして、どの程度効果があるか検証していければと思います!

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