Microsoft 広告について掘り下げる連載「Microsoft 広告アカウントマネージャーに聞く」。
第34回となる今回は2026年1月15日に発表された最新の機能追加・改善点をご紹介します。
※参考リンク:
目次
Performance Maxで新規顧客獲得目標をオープンβ版で提供中
Performance Max(以下、PMAX)の新規顧客獲得機能において、新規顧客に特化したターゲティングが可能になりました。新規顧客に対して入札単価を引き上げる、または新規顧客の獲得のみに集中するといった選択ができます。
この機能は、目標を「購入」に設定している広告主向けにオープンベータ版として提供されており、既存のPMAXキャンペーンと併用しながら、新規顧客収益を純増させることが可能です。

新規顧客獲得を目的とした PMAXキャンペーンの推奨設定は、以下の通りです。
- 新規顧客に対するコンバージョン値を設定する(通常の平均購入額の少なくとも30%以
上が理想) - オーディエンスリストを可能な限り頻繁(毎日または毎週)にアップロード、更新する
PMAXの複数の機能が改善
PMAXでは、運用状況をより把握しやすくし、広告主が調整できる範囲を広げるための改善が行われました。今回の主なポイントは以下のとおりです。
シェア・オブ・ボイス(SOV)指標
以下の指標を管理画面で確認することが可能です。
- インプレッションシェア
- クリックシェア
- 予算不足によるインプレッション損失
- 掲載順位(ランク)によるインプレッション損失
これらのデータは2025年11月10日までさかのぼって確認可能です。
なお、本レポートの数値は検索広告およびショッピング広告の表示実績を集計したものであり、オーディエンス枠への配信は含まれていません。
アセットグループ単位でのトラッキング方法
PMAXのアセットグループごとに、トラッキングパラメータやカスタムパラメータを設定できるようになりました。これにより、これまでキャンペーン・広告グループ単位でしか設定できなかったURLオプションやトラッキング設定を、PMAXでもアセットグループ単位で管理・分析できるようになります。

検索テーマ数の上限拡大
PMAXキャンペーンで設定できる検索テーマ数が、従来の2倍の最大50件まで拡張されました。これにより、設定している検索テーマがすべてインポート対象となり、より多く、より精度の高いシグナルをキャンペーンに活用できるようになります。
アセットグループのインポート仕様を改善
アセットグループ内に、以下三つが含まれている場合でも、条件を満たすアセットは引き続きインポートされるようになりました。
- 画像サイズ要件を満たさない画像
- 旧上限(25枚)を超える画像
- 自動生成ロゴ
これにより、インポート時のエラー発生を抑制し、キャンペーンへの影響を最小限に抑えられます。
オーディエンス広告でコンテンツターゲティングが提供開始
Microsoftのプロパティや一部のパートナーサイトにおいて、文脈に合った環境で顧客にリ
ーチできるコンテンツターゲティングがリリースされました。
以下の二つのターゲティング方法があります。
プレースメントターゲティング
MSN、Outlook、Microsoft Casual Games、Microsoft EdgeなどのMicrosoftのプレミアムプロパティのみに広告を配信します。

トピックターゲティング
金融、旅行、ヘルスケアなどの特定のコンテンツカテゴリに広告をひもづけ、関連性の高いコンテンツと並べて表示します。

ユーザーが実際に消費しているコンテンツに広告を合わせることで、エンゲージメント向上、ブランド親和性の強化、パフォーマンス改善が期待できます。
また、本機能のリリースにあわせてコンテンツターゲティングレポートも提供され、広告がどのコンテンツカテゴリやMicrosoft プロパティに配信されているかを把握できるようになりました。

レスポンシブ検索広告における自動生成アセット
新しいレスポンシブ検索広告(以下、RSA)作成時に、自動生成アセットがデフォルトで有効化されます。

より関連性の高い広告を作成し、広告バリエーション数を増やすことが可能になります。RSAで自動生成アセットを有効にしている広告主では、クリック率(CTR)が平均で約5%向上しているとのことです。
自動生成アセットは、RSAで利用可能なテキスト枠(見出し15本、説明文4本)をすべて設定していない場合に、追加のテキストアセットを自動生成することで、広告の表現幅を広げます。生成されたアセットは、時間の経過とともに「生成→テスト→最適化」を繰り返し、RSA全体のパフォーマンス向上を支援します。すでに最大数のテキストアセットを設定している場合、追加のアセットは生成されません。
変更されていない点
- 以下の業種では引き続きオプトイン制です。
アダルト、自動車、クレジットカード、信用情報、ギャンブル、政府、健康情報、医療サービス、保険、法務、ローン・融資、医薬品、旅行 - 既存のレスポンシブ検索広告
すでに配信中のRSA に対して、自動的に有効化されることはありません。 - インポートされたRSA
他プラットフォームで設定した自動生成アセットの有無は、そのまま引き継がれます。 - APIで作成されたRSA
API 経由で作成したRSA は、引き続きデフォルトでオプトアウト状態です。 - 画像表示オプション
自動生成アセットはテキストのみが対象です。
以下の手順で自動生成アセットをオプトアウトすることができます。 - 新規 RSA 作成時
「自動生成アセットを有効化」のチェックを外す - 既存キャンペーンの場合
- キャンペーンタブ
- 編集したいキャンペーンを選択
- [編集]メニュー
- [自動生成アセット設定を編集]
その他のアップデート
- 地域ターゲティングの改善
今回の発表についてのコメント(中里)
運用担当者の立場から見ると、今回のアップデートはPMAXに任せきりではなく、状況を見ながら使う選択肢を広げた改善だと感じます。特にレポートとインポート回りの強化は、実務面での恩恵が大きい印象を持ちました。
GoogleからMicrosoftへの移行や併用を行う運用現場にとって、実務的なストレスを減らすアップデートといえるでしょう。
Unyoo.jpでは、引き続きMicrosoft 広告のアップデートに注目してまいります。

