Microsoft 広告について掘り下げる連載「Microsoft 広告アカウントマネージャーに聞く」。第33回となる今回は2025年11月18日に発表された最新の機能追加・改善点をご紹介します。
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アセット単位での審査を導入
これまでは広告単位での審査が中心でしたが、今回発表されたアセット単位の審査プロセスにより、見出し・説明文・画像などの各アセットを個別に審査できるようになりました。
これにより、広告全体が停止するリスクが減り、一部アセットで修正が必要な場合でも広告配信を継続しやすくなります。
また、審査が不承認となったアセットは、管理画面上で直接「異議申し立て」「編集」「削除」が可能です。

変更点
- アセット単位での評価:広告全体での審査に加えて、見出し・説明文・画像といった各アセットを個別に審査します。不承認となったアセットついては、メールで通知が届きます。
- 広告配信の柔軟性:必要な数のアセットが承認されていれば、広告の配信が継続されます。一部のアセットが不承認となっても、広告は引き続き配信されます。
- アセットのターゲット審査:アセットを編集した場合、編集したアセットのみが審査待ちとなります。広告内にすでに十分な承認済みアセットがある場合は、配信が中断されることはありません。
コンバージョン発生までのリードタイムが管理画面上で可視化
ユーザーが広告をクリックしてからコンバージョンするまでの所要日数がリアルタイムに可視化されるようになりました。
この「コンバージョン遅延」に関する指標は2025年6月1日以降に発生したクリックのみに適用され、広告接触からコンバージョンまでのリードタイムに関するインサイトを提供します。

管理画面上では「変換の遅延」を列として追加することで、リードタイムを把握可能です。これにより、任意の期間においてコンバージョンの90%が蓄積されるまでに何日かかるかを正確に把握することができます。
その他のアップデート
- ホテル価格広告のコールアウトが全言語・全地域で利用可能に
- Microsoft Curateのレポート機能が改善
今回の発表についてのコメント(中里)
今回のアップデートで特に注目したいのはMicrosoft 広告が「運用者が本当に求めている改善」を着実に形にしている点です。アセットレベルの審査は、クリエイティブの差し替えがしやすくなり、広告配信の安定性も高めてくれます。また、コンバージョン遅延に関しても、これまでブラックボックス化しがちだった「CV発生のタイムラグ」が可視化されて、より正しい意思決定ができるようになりました。より実践的な広告プラットフォームとして進化していっていると確信しています。
Unyoo.jpでは、引き続きMicrosoft 広告のアップデートに注目してまいります。

