Microsoft 広告について掘り下げる連載「Microsoft 広告アカウントマネージャーに聞く」。第27回ではショッピングキャンペーンのフィードアップデートなどについてお伝えしました。第28回では2025年5月6日発表のアップデート内容をお伝えします。
※参考リンク:
目次
Microsoft 広告エディターにAds Studioが追加
AIを活用した広告クリエイティブ作成ツール「Ads Studio」を、Microsoft 広告エディター でも利用できるようになりました。これまでは Web上の広告管理画面でのみ利用可能でしたが、今後は広告エディター上でも利用できるようになりました。
Ads Studioとは、AIを活用して広告の成果を最大化するために設計されたクリエイティブ制作ツールです。生成AIによって、多様なクリエイティブ素材(バナー画像など)を簡単に作成・編集・管理できます。Copilotの画像生成、背景の追加、バナーの作成に加え、画像編集機能やアセットレベルでの分析もAds Studioに統合されました。
ブランドキットを作成することで、自社のロゴ・色・フォントなどのブランドガイドラインに沿った広告素材をCopilotが自動生成してくれます。
Ad studioのホーム画面
引用元:Ads Studio in Editor and other product updates for May
ブランドキット画面
引用元:Ads Studio in Editor and other product updates for May
オーディエンス広告でCTA追加や診断ツール追加のアップデート
オーディエンス広告について、一つ目のアップデートは、ネイティブ広告にロゴとCTAが追加できるようになった点です。この機能により、広告のエンゲージメントの向上やユーザーへの行動喚起の効果が期待されます。
二つ目として、オーディエンス広告向けの新しい診断ツールがキャンペーン概要タブに新しく導入されました。キャンペーン設定や入札戦略、コンバージョン設定などの状態を確認できます。
引用元:Ads Studio in Editor and other product updates for May
ネイティブ広告に動画アセット追加可能に
ネイティブ広告を作成する際に、動画アセットを追加できる機能がリリースされました。
動画アセットを追加できるようになったことで、Microsoft 広告ネットワーク内のより多くの掲載面でユーザーにリーチできるようになりました。また、視覚的・感情的な訴求でエンゲージメントの向上も期待できます。
今回の発表についてのコメント(大野)
今回のアップデートでは、Ads StudioのMicrosoft 広告エディターへの追加や、オーディエンス広告関連の複数の新機能が発表されており、広告制作から配信・改善までの一連のプロセスを効率化・高度化している印象を受けました。
Ads Studioのエディター対応により、日々の運用作業の中で、AIを活用したクリエイティブ作成や編集がよりスムーズに行えるようになると考えられます。また、ブランドキットを使ってCopilotがブランドに合った広告素材を自動生成できる点は、制作リソースが限られる状況では有効な手段にもなるかもしれません。
ネイティブ広告における動画アセットの対応や、ロゴ・CTA追加といった表現の幅を広げる改善、さらに新しい診断ツールによるキャンペーン健全性のチェック機能など、オーディエンス広告に関するアップデートも充実しており、パフォーマンスの向上も期待できますね。
Unyoo.jpでは、引き続きMicrosoft 広告のアップデートに注目してまいります。