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GDN(Google ディスプレイ広告)とは?費用や特徴、メリットを徹底解説

GDN(Google ディスプレイ広告)とは?費用や特徴、メリットを徹底解説

広告戦略をお考えの方で、以下のようなお悩みはありませんか?

「GDNとは何か、基本的な概念を理解したい」
「GDNにはどのような特徴やメリットがあるのか知りたい」
「YDA(旧YDN)との違いを把握したい」

本記事では、GDN(Google ディスプレイ広告)の基本的な概念や特徴、メリット、課金形態などを詳しく解説します。GDNの活用を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

GDN(Google ディスプレイ広告)とは

GDN(Google ディスプレイ広告)とは

GDN(Google ディスプレイ広告)とは、Googleのディスプレイネットワークに掲載される広告のことです。広告は、WebサイトやYouTube、Gmail、その他のGoogle プラットフォーム上に表示され、商品やサービスのブランド認知度の向上、販売を促進します。

GDNとYDA(旧YDN)の違いとは

GDNとYDA(旧YDN)の違いとは

GDNとYDA(旧YDN)は、どちらもディスプレイ広告を配信するプラットフォームですが、主に次の二つの点で異なります。

  • 配信面の違い
  • ターゲティングの違い

配信面の違い

GDNは、Googleが提携する200万以上のWebサイトに広告を配信可能です。対象範囲が広く、YouTubeや食べログ、中小企業のWebサイトなども含まれます。一方、YDA(Yahoo!ディスプレイ広告)は、Yahoo!ニュースやYahoo!知恵袋、Yahoo!ショッピングなど、Yahoo! JAPAN関連のメディアに広告を掲載できます。また、2021年10月からLINEアプリや関連アプリにて配信できるようになりました。広告の表示形式や対象範囲の広さではGDNのほうが優れていますが、Yahoo! JAPANの強いブランド力を生かせるのはYDAの特徴です。

ターゲティングの違い

GDNはユーザーの興味関心やリマーケティング、ライフイベントなど、多様なターゲティングオプションを提供しており、精緻な広告配信が可能です。Googleの提供するデータを活用し、柔軟なターゲティングが行えます。一方、YDAは「高度なセグメント」を活用して設定したキーワードをもとにユーザーリストが作成されるため、関連性があるキーワードを検索しているユーザーにもターゲティング可能です。ただし、Yahoo! JAPANユーザーに特化したターゲティングを提供しており、特定の地域や興味関心を細かく設定できるものの、GDNほどの柔軟性はありません。

GDNの配信先

GDNの配信先

GDN (Google ディスプレイネットワーク) は、Googleと提携している200万以上のWebサイトを対象とし、インターネットユーザーの90%以上にリーチ可能です。配信先には、個人ブログだけでなく、ライブドアブログや教えて!goo、食べログ、pixiv、YouTubeなどの大規模メディアが含まれます。掲載面が幅広いため、ターゲティングによって特定のオーディエンスにリーチすることも可能です。自社の商品やサービスに合わせて最適な配信先を選択すると、効果的な広告展開ができます。

GDNで可能なターゲティングの種類

GDNで可能なターゲティングの種類

GDNで可能なターゲティングの種類は、以下の三通りです。

  • オーディエンスターゲティング
  • 掲載場所によるターゲティング
  • その他

オーディエンスターゲティング

ユーザーに対するターゲティングは、主に以下の六つに分類されます。

  • アフィニティ セグメント
  • ライフイベント
  • 購買意向の強いセグメント
  • カスタム セグメント
  • データ セグメント
  • 詳しいユーザー属性

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

アフィニティ セグメント

アフィニティ セグメントは、ユーザーの趣味や興味、日常的な行動に基づいてターゲティングできる機能です。テレビ視聴者層のような広範なカテゴリをターゲットにできるため、ブランド認知度を高めるのに適しています。

ライフイベント

オーディエンスターゲティング

結婚や引越し、卒業など、重要な人生の節目にいるユーザーをターゲティングする手法です。特定のタイミングで製品やサービスを提供したい場合に効果的で、人生の変化に関連する商品やサービスの訴求に適しています。

購買意向の強いセグメント

近い将来に購入を検討しているユーザーをターゲティングする手法です。検索行動やWebサイト訪問履歴に基づいて、積極的にリサーチしているユーザーを捉えられるので、コンバージョンを目指した広告キャンペーンに最適です。

カスタム セグメント

カスタム セグメントは、キーワードやURL、アプリを指定して、理想的なオーディエンスをカスタマイズできる機能です。自社製品やサービスに特化したターゲティングができ、特定のニッチな市場や関心に対応した柔軟な設定が可能です。

データ セグメント

データセグメントは旧称「リマーケティング」で、過去に自社ビジネスと関わりのあったユーザーに再度広告を表示できる機能です。Webサイトやアプリ訪問者、CRMデータに基づいてターゲティング可能で、カスタマー マッチを活用して、既存顧客にもアプローチ可能です。

詳しいユーザー属性

ユーザーの年齢や性別、親のステータス、世帯収入など、長期的なライフファクトに基づいてターゲティングできます。特定の人口統計に基づいたマーケティング戦略に適しており、ブランドの認知度向上や、特定の顧客層への訴求に有効です。

掲載場所によるターゲティング

掲載場所によるターゲティング

掲載場所のターゲティングは、主に以下の三つに分類されます。

  • トピックターゲティング
  • キーワードターゲティング
  • プレースメントターゲティング

トピックターゲティング

トピックターゲティングは、特定のトピックに関連するコンテンツが含まれるWebサイトに広告を表示する手法です。広告内容と関連性の高いサイトで配信されるため、ユーザーの興味を引きやすく、トピックごとに分類された配信枠を利用するシンプルな設定が特徴です。

キーワードターゲティング

キーワードターゲティングは、指定したキーワードに関連するコンテンツがあるWebサイトに広告を表示できる手法です。適切なキーワードを選定することで、ユーザーの検索行動に基づき興味関心の高い層にピンポイントでアプローチできます。

プレースメントターゲティング

プレースメントターゲティングは、特定のWebサイトやアプリ、YouTubeチャンネルを指定して広告を配信する機能です。ブランドに適した配信先を優先することで、より効率的な広告配信が可能です。

その他

その他のターゲティング

その他のターゲティングは、主に以下の三つに分類されます。

  • 地域
  • デバイス
  • 時間・曜日

地域

配信地域を都道府県、市町村単位で指定可能で、半径5kmなど、さらに細かい距離も指定できます。また、海外への配信も柔軟に対応可能です。地域密着のサービスを展開する場合は、該当地域に絞ったターゲティングが有効です。

デバイス

スマートフォンやタブレット、パソコン、コネクテッドTVなど特定のデバイスを選択して広告を配信できます。デバイスに応じて適切な広告フォーマットを選択可能で、マルチデバイス環境でのターゲティングを最適化できます。

時間・曜日

広告の配信時間や曜日を細かく設定可能で、ターゲットユーザーの行動特性に合わせた配信スケジュールを作成できます。15分単位での詳細な時間設定ができ、ターゲットユーザーのセッションが多い時間帯を狙って配信できます。

GDNを利用するメリット

GDNを利用するメリット

GDNを利用するメリットは、主に次の四つです。

  • ターゲティング機能の柔軟性が高い
  • 幅広いリーチが可能
  • ブランドの認知向上につながる
  • 高い費用対効果が期待できる

1.ターゲティング機能の柔軟性が高い

GDNはユーザーの興味関心や行動履歴、デモグラフィック(性別や年齢など)を基にした詳細なターゲティングが可能です。リマーケティング機能から、一度サイトを訪れたユーザーに再び広告を配信できるため、購買意欲を高められるでしょう。また、購買意向の強いオーディエンスや類似ユーザーへのターゲティングで、より多くの潜在顧客にリーチ可能です。特定のキーワードやWebサイト、YouTubeチャンネルを指定して広告を表示するプレースメントターゲティングも利用できます。

2.幅広いリーチが可能

GDNを利用するメリット・幅広いリーチが可能

GDNは、前述したとおり、世界中のインターネットユーザーの90%以上にアプローチ可能です。YouTubeやGmailなどGoogleが提供する人気サービスにも広告を掲載でき、多様なプラットフォームで露出を増やせます。また、中小規模のブログから大手メディアまで、さまざまなWebサイトに広告が掲載されるため、多種多様なユーザーにリーチできるでしょう。さらに、地域や言語を指定すると、特定のエリアやターゲット層への広告配信を効率化できます。

3.ブランドの認知向上につながる

GDNは、視覚に訴える広告フォーマット(画像、動画、テキスト)を活用し、ブランドの印象を効果的に強化できます。広告を繰り返し表示することで、ユーザーにブランドを記憶させ、購入や問い合わせの可能性を高められます。また、ブランドのストーリーや価値を伝えるクリエイティブな表現ができるため、ターゲットユーザーに深い印象を与えられるでしょう。潜在層への広告配信で、将来的な顧客獲得につながるブランドの認知拡大を実現できます。

4.高い費用対効果が期待できる

GDNはクリック課金(CPC)やインプレッション課金(CPM)、コンバージョン課金(CPA)などの課金方式を選択でき、柔軟な予算管理が可能です。自動入札戦略を活用すると、広告効果を最大化しながらコストを最適化できます。また、高度なターゲティング機能から、無駄な広告配信を防げるため、効率的な費用対効果を実現できるでしょう。ブランド認知やコンバージョンの目標に応じて、適切な広告戦略を展開し、ROI(投資収益率)を向上させられます。

GDNの課金形態

GDNの課金形態

GDNの課金形態は主に次の三つです。

  • クリック課金(CPC)
  • インプレッション課金(CPM)
  • コンバージョン課金(CPA)

クリック課金(CPC)

クリック課金(CPC)は、ユーザーが広告をクリックした場合にのみ費用が発生する課金方式です。広告クリック率(CTR)やクリック単価をモニタリングし、費用対効果の最適化を図ることが重要です。主にコンバージョンを意識した広告キャンペーンに適しており、費用対効果を測定しやすい特徴があります。また、ターゲティングやクリエイティブの最適化を行い、クリック率の向上を図る必要があります。

インプレッション課金(CPM)

インプレッション課金(CPM)は、広告が1,000回表示されるごとに課金される方式です。ブランド認知度の向上を目的として、広範囲に広告を配信したい場合に適しています。高いインプレッション数があれば、多くのユーザーに広告メッセージを届けられるでしょう。また、クリック率よりも広告の露出回数が重要視されるため、ターゲット選定や掲載枠の調整が重要です。

コンバージョン課金(CPA)

コンバージョン課金(CPA)は、広告による特定の成果(購入、資料請求など)が発生した場合のみ費用が発生する方式です。コンバージョン単価を設定して広告の効果を直接測定したい場合に適している他、成果報酬型の課金方式であるため、広告費を抑えやすいのが特徴です。また、コンバージョン課金(CPA)を活用する際は、リターゲティングや購買意欲の高いターゲットへの配信が有効です。

GDN以外の主なGoogle 広告

GDN以外の主なGoogle 広告

ディスプレイ広告以外の主なGoogle 広告は主に次の六つです。

  • 検索広告(リスティング広告)
  • 動画広告
  • ショッピング広告
  • アプリ広告
  • P-MAX
  • デマンドジェネレーション

検索広告(リスティング広告)

検索広告は、検索結果ページに表示されるテキスト形式の広告で、検索キーワードに基づいてユーザーのニーズに対応する内容を表示します。ユーザーの検索意図が明確で、顕在化したニーズに応える広告として効果的です。画像や動画を必要とせず、簡単に広告を作成できるため、広告出稿の手間が少ないのが特徴です。高いコンバージョン率が期待できる一方で、クリック単価(CPC)が比較的高めになるため注意しましょう。

動画広告

動画広告は、主にYouTube上で再生される動画形式の広告で、視聴中や前後、関連動画として表示されます。テキストや画像広告と比較して、商品やブランドの詳細な情報をユーザーに伝えられるのが特徴です。動画広告はブランド認知度の向上やストーリーテリングに最適で、視覚と聴覚を活用するとユーザーに強い印象を残せるでしょう。また、広告の長さや内容に応じて、スキップ可能な広告やスキップ不可の広告を選択可能です。

ショッピング広告

ショッピング広告

ショッピング広告は、Google 検索結果ページやショッピングタブに表示される広告で、画像や価格、商品情報が一目で確認できます。特にEコマースや小売業者に適しており、ユーザーの購買意欲を高めるための効果的な手段です。ユーザーが広告をクリックすると、商品ページに直接遷移できるため、スムーズな購買体験を提供できるでしょう。ただし、商品データをGoogle Merchant Centerに登録する必要があり、運用には若干の手間がかかります。

アプリ広告

アプリ広告は、アプリのインストール促進を目的とした広告形式で、Google PlayやYouTube、Google 検索結果に表示されます。新規ユーザーの獲得やアクティブユーザーの増加に効果的で、アプリ開発者やゲーム業界で広く活用されています。「アプリインストール」「エンゲージメント」「事前登録」など、目標に応じて広告キャンペーンの設定が可能です。

P-MAX

Performance Max(P-MAX)は、Google 広告の全てのプラットフォームを活用する統合型キャンペーンです。機械学習により、最適な広告クリエイティブや配信面を自動的に選定可能です。また、検索やショッピング、YouTube、Gmail、Googleマップなどに広告配信が可能で、運用負担を減らしつつ、コンバージョン数や売上の最大化を目指す広告主に適しています。

デマンドジェネレーション

デマンドジェネレーションは、旧「Googleファインド広告」からリニューアルされた、潜在顧客の需要を喚起する広告キャンペーンです。YouTube(ショート、インフィード)、Discover、Gmailなど、Google独自のプラットフォームに広告を配信します。カスタムオーディエンスや類似セグメントを活用し、高精度なターゲティングが可能で、新規顧客の獲得やブランド認知度の向上、リターゲティングに効果的です。

GDNで成果を上げるコツ

GDNで成果を上げるコツ

GDNで成果を上げるコツは、以下の三つです。

  • 最適な入札戦略を選定する
  • 適切なターゲティング設定を行う
  • A/Bテストを継続的に実施する

最適な入札戦略を選定する

パフォーマンスを最大化し、目標を達成するには、最適な入札戦略の設定が重要です。Googleの機械学習アルゴリズムは、さまざまな要素に基づいて適切なタイミングで広告配信を行います。効果を最大化させるには、ビジネス目標と連動する適切な入札戦略と十分なデータ量が必要です。

※参考リンク:目標に合わせた入札戦略を選択する

適切なターゲティング設定を行う

適切なターゲティング設定を採用することで、アクションを起こす可能性が高いユーザーに広告を配信し、広告効果の最大化が可能です。そのために、自社のサービスや商品のターゲット層を明確にし、ユーザー分析を行うことが重要です。

A/Bテストを継続的に実施する

A/Bテストを実施すると、広告の異なる要素(変数)がパフォーマンスに、どのように影響するかを把握し、改善できます。しかし、テストする要素(変数)やテスト本数が多すぎると、結果に影響を与えた要素を特定するのが困難になるため、要素を絞り込み、段階的に評価することが重要です。

GDN(Google ディスプレイ広告)の費用感

GDN(Google ディスプレイ広告)の費用感

目的別に適切な設定を行えば、高いパフォーマンスを引き出せます。目的別の配信例予算と期間の目安は以下のとおりです。

Webサイトに集客:ファッションEC

  • 月額広告予算:30万円
  • ターゲティング:購買意向の強いセグメントを複数指定
  • 期間:3カ月
  • 想定効果:約1.2万クリック/月(クリック単価25円前後)

資料請求を増やす:BtoB

  • 月額広告予算:40万円
  • ターゲティング:コンテンツターゲティングで業界用語、専門用語をキーワードに設定
  • 期間:3カ月
  • 効果:CPA約16,000円、25件/月の資料請求

まとめ

まとめ

GDNは、幅広いリーチとターゲティングの精度の高さが強みであり、ブランド認知度の向上やリマーケティング、コンバージョン獲得など、さまざまな目的に活用できる広告プラットフォームです。ただし、GDNを効果的に運用するためには、適切な入札戦略やターゲティング設定、クリエイティブ制作など、専門的な知識と経験が不可欠です。

自社でGDNの導入を検討しているものの、ノウハウが不足していてお困りの方は、ぜひアタラにご相談ください。Google 広告をはじめとしたリスティング広告や、大手広告プラットフォームの運用型広告における質の高いパフォーマンス改善をサポートします。広告運用に関するご相談は、以下よりお気軽にお問い合わせください。

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※この記事の内容は、公開・更新時点の情報をもとに作成しています。
公開:2023年10月
更新:2025年6月5日

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