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X広告(旧Twitter広告)とは? 種類や費用、運用のコツについて解説

X広告(旧Twitter広告)とは? 種類や費用、運用のコツについて解説

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X広告(旧Twitter広告)とは

X広告とは、主にXのタイムラインや[話題を検索]タブの上部に表示される広告を指します。通常のポストと広告とは「プロモーション」のアイコン表示により区別できますが、通常のポストと近しい表示で広告が配信でき、Xユーザーのさまざまなアクション(フォロー、いいね、リポストなど)を促すことができます。

X広告の主な特徴は以下の三つです。

・幅広い年齢層へリーチできる
Xは1日のアクティブユーザーが多く(2023年の日本国内平均4,000万人)、国内全世代のSNS利用率を比較した令和5年度の調査結果によると、X(旧Twitter)は、LINE、YouTube、Instagramに次いで4番目に多く利用されています。商品またはサービスの認知度を上げたい企業は、X広告を用いることで、幅広い層へのリーチが可能になります。

・効果的なターゲティングができる
X広告では、ユーザーの興味・関心、ポストや検索キーワードなど、さまざまな条件によるターゲティングを利用して広告を配信することが可能なため、ユーザーに効果的にアプローチできます。

・コストをあまりかけずに情報拡散できる
X広告では、リポストされた広告のインプレッションやクリックに対し課金は行われません。リポストされることで、広告がより多くのユーザーに届き、効果的な情報拡散が期待できます。

※参考リンク:X広告の仕組み(X広告とは何ですか?)

X広告の仕組み

ユーザーへの広告表示の仕組み

フォロー、ポスト、検索、閲覧、またはXアカウントへの反応などのユーザーのアクション(特定の用語を利用者が検索すると、検索したトピックに関連した広告を表示するなど)に基づいて表示する広告がカスタマイズされます。

また、プロフィール情報、モバイル端末の位置(位置情報サービスが有効な場合)、IPアドレス、端末にインストールされているアプリなど、利用者のアカウントに関する情報を使って、表示する広告をカスタマイズすることもできます。これにより、ユーザーがいる場所に対応した広告やユーザーの関心が高そうな広告表示が可能です。

※参考リンク:X広告の仕組み(特定のX広告が表示される理由)

広告配信の仕組み

X広告の配信にはオークションシステムが採用されています。リーチしたいオーディエンスをターゲティング設定して、広告スペースに入札します。一般的に、需要の高いオーディエンスは広告配信に必要な入札額が高くなります。オークションシステムでは以下の要素を加味して、広告キャンペーンで支払う金額を決定しています。

  • 広告の魅力
  • ターゲティング設定しているオーディエンスのサイズ
  • 同じオーディエンスをターゲティング設定している他の広告主の数
  • 入札額

※参考リンク:X広告の料金(オークション)

X広告を配信するメリット

X広告は、特定の目的に応じた柔軟な広告運用が可能です。ターゲティング設定を工夫することで、認知拡大、エンゲージメント向上、コンバージョン促進など、さまざまな目的を達成できます。

ビジネスの認知度アップにつなげられる

X広告はユーザーの興味や関心に即した情報提供が可能なツールとして利用されています。Xには「最新のニュース速報が得られる」「面白い情報に出合いたい」など、興味、関心を深めるために利用している人が多いため、ビジネスの認知度アップ施策にも活用しやすいツールといえます。

新規顧客を発掘できる

Xではユーザーの興味のある話題についてリアルタイムで情報発信が行われています。そのため、人々の興味や関心を把握し、効果的にアプローチできます。性別や年齢といった属性情報だけでなく、変化する関心に基づいたターゲティングが可能です。さらに、キーワードターゲティングにより、特定のキーワードで検索したユーザーに対してピンポイントで広告配信が可能です。

コミュニティ形成とリピート率向上につながる

コミュニティづくりを得意とするプラットフォームであるXは、リピート率をアップさせるための施策と相性がよいとされています。近年、ファンベース(顧客を企業を支えるファンとして捉え、顧客を大切にしていこうとする考え方)やコミュニティ形成が企業の利益になるという考え方が重視されるようになり、消費者と企業の関わり方が大きく変わってきています。X広告を活用したコミュニティ形成により、顧客からダイレクトに商品の感想やフィードバックを得て、ユーザーニーズにマッチした商品開発を行うなど、ロイヤルティやリピート率向上のための施策が可能になります。

X広告のキャンペーンを九つの目的別に解説

キャンペーン名 目的
リーチ 広告を見る利用者数を最大化
動画の再生数 動画コンテンツのリーチ拡大とブランドの認知度向上
プレロール再生数 Amplifyで表示される動画広告の再生数を増やす
アプリのインストール数 より多くの利用者にアプリのダウンロードを促す
Webサイト訪問者数 ユーザーをWebサイトに誘導し、訪問数を増やす
エンゲージメント数 利用者に広告への反応(「いいね」のクリックやリポストなど)を促す
アプリのリエンゲージメント数 アプリの利用頻度の低いユーザーに再利用や更新を促す
売上 Webサイト上でのコンバージョンを促す
キーワード 特定のキーワードを検索したユーザーに対する広告表示

リーチ

リーチキャンペーンは、広告を見る利用者数を最大化できます。ブランド認知を獲得したり向上させたりしたい場合や、なるべく多くの利用者に広告を見てもらいたい場合にお勧めです。新たな見込み顧客とのつながりを築くことができます。

※参考リンク:X広告 リーチキャンペーン

動画の再生数

動画の再生数キャンペーンは、動画コンテンツのリーチ拡大とブランドの認知度向上が可能です。メディアに適したあらゆる動画フォーマットを活用して、動画に反応したり、視聴したりする可能性の高い利用者にリーチすることに優れています。

※参考リンク:動画の再生数が増加し、ブランドの純粋想起率が向上

プレロール再生数

プレロール再生数キャンペーンは、Amplifyで表示される動画広告の再生数を増やす目的で利用されます。Amplify広告キャンペーンでは、ブランドをより身近に感じてもらいつつ、ユーザーの興味関心に合ったメッセージを伝えることができます。その中で、広告キャンペーンのカスタマイズ機能やブランドセーフティを確保するための統合型対策機能も提供されているという特徴があります。AmplifyプレロールとAmplifyスポンサーシップのいずれかの広告フォーマットを選べます。

Amplifyプレロール Amplifyスポンサーシップ
  • 200社以上のブランドセーフパートナーが提供している
  • 15以上の動画コンテンツのカテゴリーから、動画広告を配信するカテゴリーを選べる
  • 厳選されたXのAmplify(2013年5月に開始したビデオ広告)プレロールプレミアムカテゴリーも含まれる

※Amplifyの提供状況は地域および市場によって異なります

広告主が選んだプレミアムパブリッシャー1社と一対一で提携関係を結び、広告出稿

※参考リンク:選りすぐりのパブリッシャーによるコンテンツを活用して御社の動画をプロモーションしましょう

アプリのインストール数

アプリのインストール数キャンペーンは、より多くの利用者にアプリのダウンロードを促すことができます。アプリをダウンロードする可能性の高い利用者に対し、アプリを認知してもらい、アプリストアに誘導することでコンバージョンを促進します。

※参考リンク:より多くの利用者にアプリのダウンロードを促しましょう

Webサイト訪問者数

Webサイト訪問者数キャンペーンは、ユーザーをWebサイトに誘導し、訪問数を増やすことができます。Webサイトにリンクするボタン付きの広告を配信できます。

※参考リンク:Webサイトの訪問者数キャンペーン

エンゲージメント数

エンゲージメント数キャンペーンは、利用者にポスト(配信している広告)への反応(いいねなどのクリックやポストなど)を促します。ブランドを話題にし、注目を集めるために役立ちます。

※参考リンク:御社のブランドを話題にしてもらいましょう

アプリのリエンゲージメント数

アプリのリエンゲージメント数キャンペーンは、アプリの利用頻度の低いユーザーにアプリの再利用や更新などを促します。また、既存の利用者のブランドロイヤリティを向上させたり、アプリ内コンバージョン(課金など)を促進したりすることができます。

※参考リンク:アプリの利用者に行動を促す

売上

売上キャンペーンは、Webサイト上でのコンバージョンを目的として利用します。Xの高度なターゲティング機能を使って、リーチするオーディエンスを絞り込むことで、購入やカートへの追加を促します。ユーザーを企業サイトに誘導し、アクションにつなげたい場合に適しています。

※参考リンク:X広告キャンペーンの基本

キーワード

キーワードキャンペーンは、ユーザーが特定のキーワードを検索した際の広告表示が目的です。リアルタイムで特定の商品やサービスに関する情報を求めるユーザーにリーチが可能で、購入などのアクションを促すことができます。

※参考リンク:X広告キャンペーンの基本

X広告のターゲティング手法一覧

オーディエンスの特性

地域、言語、端末、年齢、性別を絞り、対象者に広告配信できます。

オーディエンスタイプ

特定の会話、イベント、映画、テレビ番組、キーワードなどに対しリアクションしたユーザーや、興味関心、フォロワーの類似、エンゲージメントに基づいて広告を配信できます。

既存のオーディエンス

フォロワーや独自のCRMリストをアップロードすることにより、既存のオーディエンスを対象に広告を配信できます。

※参考リンク:X広告のターゲティング

X広告にかかる費用の仕組み

X広告にかかる費用の仕組みとして、以下の二つの方式があります。

  • 課金方式
  • 入札方式

X広告では、方式によって支払い方法が異なる場合があるため、企業の目的に合った方式を選択しましょう。

課金方式

X広告では、自由に予算を設定することが可能です。キャンペーンの目的に応じた特定のアクションが発生した場合にのみ課金されます。

以下は、X広告のキャンペーン目的ごとの課金方式です。

目的 課金方式
リーチ インプレッション
動画再生数 インプレッション
プレロール再生数 プレロール再生
アプリのインストール数 インプレッション
アプリのクリック
Webサイトの訪問数 インプレッション
リンククリック
エンゲージメント数 エンゲージメント
アプリのリエンゲージメント数 アプリのクリック
売上 インプレッション
リンククリック
キーワード(ベータ版) 選択する種類(アプリのインストール数・Webサイトの訪問者数・アプリのリエンゲージメント数・売上)に順ずる

入札方式

X広告には入札タイプが四つあります。目的によって使い分けるとよいでしょう。

入札タイプ 目的
自動入札
  • 最小限の費用で最大の結果が得られるように入札額を自動で最適化
  • 予算は決まっているが入札金額をいくらにすればよいか分からない方向け
上限入札単価
  • 支払対象となるアクションごとに、単価の上限を設定
  • 入札単価の上限が決まっていて成果をより細かくコントロールしたい方向け
目標入札単価
  • フォロワーの獲得、Webサイトへの誘導数またはコンバージョンが目的
  • 上限入札単価とは異なり、1日あたりの平均額が目標値に近づくように調整される
目標コスト 目標コストを設定して、リンククリック当たりの平均コストを維持

※1日の平均単価を目標とするため、個々のクリックは入札単価を上回っている可能性がある

X広告の広告フォーマット

X広告には、さまざまな目的に応じた広告フォーマットがあります。いずれも特定の目標やキャンペーンに合わせ最適化され、最大限の効果を追求できる形式になっています。ここでは、以下の広告フォーマットについて説明していきます。

  • プロモ広告
  • Amplify
  • テイクオーバー
  • ライブ
  • ダイナミック商品広告
  • コレクション広告

プロモ広告

プロモ広告は、タイムラインや検索結果などユーザーがよく見る場所に通常のポスト形式で表示されます。広告がタイムラインに自然に溶け込むため、広告に対するユーザーの嫌悪感を緩和させることにもつながります。

広告フォーマットは以下のようなものが挙げられます。

  • 画像広告
  • 動画広告
  • カルーセル広告
  • テキスト広告

プロモ広告

出典:X広告クリエイティブの仕様
https://business.x.com/ja/help/campaign-setup/creative-ad-specifications.html

Amplify

Amplifyは、動画の本編が始まる前に流れる動画広告です。商品・サービスと関連性のある動画で広告を流すことができます。これにより、ターゲットとなる視聴者に効果的にリーチでき、広告のエンゲージメントが高くなります。

Amplifyは以下の2種類に分かれます。

Amplifyプレロール 指定カテゴリに該当する動画コンテンツの再生前に短い広告を表示する形式
Amplifyスポンサーシップ 特定の動画配信元と提携を結び、動画コンテンツと連動して広告を表示する形式

※現在、Amplifyスポンサーシップは、セルフサービス方式をご利用の広告主には提供されていません

テイクオーバー

テイクオーバー広告とは、タイムラインや「話題を検索」タブの上部に表示される広告のことです。Xの目立つ位置に広告が配置され、多くのユーザーに見てもらえるため、短期間で認知度を高めたい場合に有効な手段です。

テイクオーバー広告は、以下の2種類に分かれます。

タイムラインテイクオーバー ブランド広告を1日の最初の広告として、会話の一番上に表示
トレンドテイクオーバー/トレンドテイクオーバープラス トレンドに連動し[話題を検索]タブで始まる会話にメッセージを表示

ライブ

Xライブでは、X上でライブ配信ができます。オーディエンスはリアルタイムで参加が可能です。ブランドは優れたライブストリーミングコンテンツを最大限に生かし、重要なオーディエンスとの会話を促進できます。

ダイナミック商品広告

Xのダイナミック商品広告は、適切なタイミングで適切なユーザーに対して、最も関連性が高いと判断される商品を表示できる広告です。ユーザーの関心度の高い商品を表示できるため、費用対効果やコンバージョン率の向上を図ることができます。

カルーセル形式で表示されますが、カルーセル広告との違いは、見込み顧客やWebサイトへの来訪履歴がある顧客との関連性に基づき、カタログに登録した商品が動的に表示される点です。商品カタログをアップロードすると、その情報をもとにクリエイティブが作成される仕様となっています。

ダイナミック商品広告には以下の二つのターゲティング方法があります。

リターゲティング ユーザーが過去にWebサイトで見た商品や、カートに追加した商品の広告を生成し、購入を促す方式
見込み顧客ターゲティング Webサイトを訪れたことがないユーザーに、カタログの中から関連性の高い商品の広告を配信する方式

※ダイナミック商品広告での出稿には、あらかじめ以下のショッピングマネージャーでカタログを追加し、設定しておく必要があります
ショッピングマネージャー(https://ads.x.com/shopping_manager/onboarding

ショッピングマネージャー

出典:X広告クリエイティブの仕様
https://business.x.com/ja/help/campaign-setup/creative-ad-specifications.html

※参考リンク(1~6):広告クリエイティブの仕様

コレクション広告

コレクション広告は、メインの大きな画像一つと、その下に小さな五つのサムネイル画像を表示する広告形式です。

コレクション広告の特徴は、以下の3点です。

  • すべての画像をスワイプなしで一つの画面で見られる
  • 誘導先のランディングページを個々に設定できる
  • 最大6個のクリエイティブで商品を掲載できる

コレクション広告

出典:X広告のフォーマット
https://business.x.com/ja/advertising/formats.html#collection-ads

※参考リンク:X広告のフォーマット

X広告で成果を上げるコツ

ここでは、X広告でより高い成果を得るための重要なポイントについて詳しく解説します。具体的には、以下の四つのポイントが成功の鍵となります。

  • 課金形態を踏まえてクリエイティブの方向性を考える
  • さまざまなクリエイティブを作成して効果検証を行う
  • 拡散されやすいクリエイティブを作る
  • X広告を得意とする広告代理店へ運用を依頼する

課金形態を踏まえてクリエイティブの方向性を考える

X広告には、表示課金やクリック課金など、さまざまな課金形態があります。

例えばクリック課金の場合、コンバージョンにつながらないクリックは広告費の無駄遣いといえます。そのため、クリック課金で配信している場合は、コンバージョンにつながらないユーザーが興味本位でクリックしてしまわないようなクリエイティブを作成することが大切です。一方、インプレッション課金の場合、コンバージョンにつながらない対象に広告が表示されることで、広告費が無駄に消費されてしまいます。そのため、ターゲティングを慎重に設定する必要があります。

このように、クリエイティブ作成時に注意すべき点が変わるため、課金形態を踏まえてどのようなクリエイティブを作成すべきかを考えるようにしましょう。

さまざまなクリエイティブを作成して効果検証を行う

クリエイティブでは、訴求するテキスト内容やデザインによって、クリックするユーザーの層が変わります。そのため、クリエイティブの改善は、コンバージョン数や広告効果に大きく影響します。X広告に限らずWeb広告では、クリエイティブごとのクリック率やコンバージョン率を知ることができます。継続的な成果改善のためにさまざまなクリエイティブの効果を比較し、仮説検証を繰り返しましょう。

拡散されやすいクリエイティブを作る

X広告は、通常の投稿と同様に、リポストすることができます。またリポストされた回数は、広告費に影響を及ぼしません。そのため、リポストで拡散されやすい広告は、高い広告効果につながります。X広告により露出を増やしたい場合には、拡散されやすいクリエイティブを作るよう意識しましょう。

X広告を得意とする広告代理店へ運用を依頼する

X広告には、さまざまな設定項目があり、どのように設定すると成果向上につながるのかが分からない場合もあるでしょう。X広告に詳しくない担当者が自己流で広告運用を行ったとしても、思うような成果を上げることは困難です。X広告で成果を上げたいと考えているものの、社内に詳しい人材がいない場合には、X広告運用を得意とする広告代理店への依頼も検討しましょう。

まとめ

X広告は、リアルタイムの情報発信や、企業と利用者の距離感を生かした独自のアプローチができる点が特徴です。利用者の興味・関心が変化するタイミングを意識し、効果的な運用を行いましょう。

アタラでは、専門知識を持つスタッフが広告運用の最適化やコンサルティングを提供しています。現在の広告パフォーマンスに満足できない方や、X広告を始めてみたい方は、ぜひご相談ください。

また「Unyoo.jp」では、X広告をはじめとする最新のプラットフォーム情報やコラムを発信しています。この機会にSNSアカウントのフォローをお願いします。

※この記事の内容は、公開・更新時点の情報をもとに作成しています

公開:2023年6月22日
更新:2025年4月23日

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