Meta広告（Facebook広告、Instagram広告）とは？特徴や費用、成果を出すコツを徹底解説

Meta広告（Facebook広告、Instagram広告）の運用を検討しているものの、以下のような悩みを抱えていませんか？

「Meta広告の特徴やメリット・デメリットが分からない」
「Meta広告にはどのような種類があるのか知りたい」
「Meta広告を成功させるためのコツを教えてほしい」

本記事では、Meta広告の特徴や仕組み、メリット・デメリットなどを詳しく解説します。Meta広告の全体像を把握し、自社の課題に合わせた効果的な広告運用をしたい方はぜひ最後までご覧ください。

Meta広告（Facebook広告、Instagram広告）とは

Meta広告（Facebook広告、Instagram広告）とは、Metaが提供するアプリであるFacebookやInstagram、Messenger、そしてMetaが提携するアプリへ配信できる広告のことです。Facebookの月間アクティブユーザー数は約2600万人（2019年7月時点 *1）、Instagramの月間アクティブユーザー数は約6600万人（2023年11月時点 *2）いるとされており、これらのユーザーへ向けて配信できます。

※出典：
*1: Meta ニュースルーム、2019年6月7日
*2:「Meta Marketing Summit Japan 2023」にて発表

Meta広告（Facebook広告、Instagram広告）の仕組み

Meta広告は、オークション形式で広告枠を競り合う仕組みです。オークションの際は、ユーザーと広告主双方にとってメリットや効果のある広告であることが大切です。広告の目的に応じてターゲティングを細かく設定できるため、自社が定めたターゲット層に広告が表示されやすくなります。同じターゲットを設定した全ての広告がオークション形式で競合し、ユーザーにとって最も有益と判断された広告が優先的に表示されます。

Meta広告の仕組みを理解すると、自社の広告を効果的に運用するためのポイントが見えてくるはずです。オークションの仕組みを念頭に置き、ユーザーと広告主双方に価値のある広告を目指すことが大切です。

Meta広告（Facebook広告、Instagram広告）における六つの特徴・メリット

Meta広告には、以下のようなメリットがあります。

• ターゲティング精度が高い
• 配信先が豊富
• あらゆる目的に対応できる
• Instagramは購買意欲の高いユーザーにアプローチできる
• ビジュアルによる訴求ができる
• 低いコストで導入できる

Meta広告は、ターゲティングの精度やビジュアルの活用、コスト面などあらゆるメリットがあります。それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。

1.ターゲティングの精度が高い

Meta広告は、ユーザーの閲覧履歴やMetaアプリ内での行動履歴から、ターゲットの興味関心の項目を細かく設定できます。そのため、狙っているターゲットへのアプローチが期待できるでしょう。また、リターゲティング広告も容易に設定できるため、自社サイトを訪問したことのあるユーザーに対して、再度アプローチできます。ユーザーの行動データを活用した精度の高いターゲティングにより、広告効果を最大限に引き出せます。

2.配信先が豊富にある

Meta広告は、Facebookだけでなく、Instagram、Messenger、提携アプリなど、多様な配信先を選択できるのが大きな特徴です。特に「Meta Audience Network」は、Facebookが提携している数万以上のモバイルアプリに広告配信が可能なアドネットワークです。さまざまな媒体を通じて、幅広いユーザーへのリーチが期待できるでしょう。

3.あらゆる目的に対応できる

FacebookをはじめとするSNSは、通勤などの移動時や隙間時間などに細切れに利用される傾向があります。つまり、1日に何度もサービスが利用されます。そのため、認知から購買に至るまでのあらゆるタイミングでユーザーにアプローチすることが可能です。

4.Instagramは購買意欲の高いユーザーにアプローチできる

Instagramは特定の商品や場所、趣味などに関する情報検索・収集のツールとして利用される傾向が高まっているため、商品の情報収集をしている購買意欲の強いユーザーにアプローチができます。

5.ビジュアルによる訴求ができる

Meta広告は、ビジュアルの活用によって、商品やサービスの魅力を効果的に伝えられるのが特徴です。魅力を盛り込んだバナーに加えて投稿テキストで補足説明を加えることで、ユーザーの目を引きやすくなります。ビジュアルを意識した広告は、ユーザーの記憶に残りやすく、ブランドイメージの向上にもつながります。

6.低いコストで導入できる

Meta広告は最低100円から出稿できるため、ターゲットやニーズに合わせて調整しやすいのが利点です。小規模な企業や個人でも導入しやすく、期間を決めてテスト運用してみるのもよいでしょう。コストを抑えながら広告効果を検証でき、予算に応じて柔軟に運用できるため、広告主は自社の状況に合わせた最適な広告戦略を立てられます。コストパフォーマンスの観点からも、Meta広告は魅力的な選択肢です。

Meta広告（Facebook広告、Instagram広告）の三つのデメリット

Meta広告にはさまざまなメリットがある一方、以下のようなデメリットも存在します。

• ターゲットが限定されてしまう
• 広告効果の検証回数が多くなりがち
• 仕様の変更が多いため慣れるのに時間がかかる

以上のデメリットを踏まえておくと、Meta広告の運用で後悔するのを避けられます。では、それぞれのデメリットを詳しく見ていきましょう。

1.ターゲットが限定されてしまう

Meta広告のリーチ先は、以下の媒体の利用者に限られます。

• Facebook
• Instagram
• Messenger
• Audience Network

それぞれの媒体で利用者層は変わるため、広告が届きにくい場合もあります。そのため、ターゲットの特性を理解した上で、他の広告媒体と併用するなどの戦略を立てるようにしましょう。

2.広告効果の検証回数が多くなりがち

Meta広告は、ターゲティング項目を詳細に設定できる反面、検証の回数が増えるのがデメリットです。設定するターゲットごとに配信されるユーザー層が異なるため、しっかり検証しなければなりません。クリック率やCV率を比較するには多くのパラメータを使用する必要があり、A/Bテストでも検証の回数が増えてしまいます。検証回数が増えると費用もかさむため、ターゲットを設定したら十分なテスト期間と予算、リソースの確保が必要です。また、検証結果を正しく分析し、次の施策に生かすことも大切です。

3.仕様の変更が多いため慣れるのに時間がかかる

Meta広告では、管理画面上でいつもチェックしている設定項目が急に変更されたり、削除や追加されたりすることがよくあります。そのため、管理画面上の仕様変更があるたびに確認し、適切に対応しなければなりません。

Facebook広告、Instagram広告の主要アップデートに関して、より詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
Meta広告の2024年主要アップデート記事まとめ

Meta広告（Facebook広告、Instagram広告）で選択できるキャンペーンの目的

Meta広告では、目的に合わせてさまざまなキャンペーン目的を使用できます。自身や自社に合ったキャンペーン目的の選択が大切です。Meta広告のキャンペーン目的と特徴を以下の表にまとめました。

Meta広告（Facebook広告、Instagram広告）にかかる費用はいくら？

Meta広告の費用に関して、以下二つの観点から解説します。

• Meta広告の課金形態
• Meta広告の費用感

課金形態と費用感を理解しておくと、目的に合った適切な広告運用につなげられます。では、それぞれ詳しく見ていきましょう。

Meta広告の課金形態

課金形態は以下のとおりで、キャンペーン目的によって選べる形態が異なります。

※最適化ポイントの設定に応じて、選択できる課金対象が異なります
※参考リンク：
Thruplayについて
動画の2秒以上の継続的な再生について

Meta広告の費用感

Meta広告は最低出稿金額が100円となっており、低予算から開始することができます。しかし実際には、100円で開始するケースはほとんどないでしょう。一般的には、クリック単価の目安は100円前後、CPM（1000回表示あたりの単価）は500～1000円程度とされています。ただし、これらの金額は相場であり、競争に応じて変動します。似たようなターゲットに対して多く広告が出稿されている状況（＝競合が多い）であれば競争は激しくなり、単価が高騰することも考えられます。反対に競合が少なければ、単価は低く抑えられる可能性が高くなります。

Meta広告（Facebook広告、Instagram広告）のターゲティング手法

Meta広告のターゲティング手法は主に以下の三つです。

• コアオーディエンス
• カスタムオーディエンス
• 類似オーディエンス

ターゲティング手法ごとに特徴が異なるため、それぞれ理解しておく必要があります。では、それぞれの手法を詳しく見ていきましょう。

コアオーディエンス

コアオーディエンスでは、ユーザーの属性や行動、興味関心などを組み合わせたターゲティングが可能です。以下のような詳細な掛け合わせ方があります。

• OR設定：AもしくはBのいずれかの条件に一致する人をターゲットとする
• AND設定：AとBの両方に一致する人をターゲットとする

例えば「30代の女性」かつ「東京在住」かつ「美容に興味がある」など、精度の高いターゲティングが行えます。広告主は、自社の商品やサービスに合わせて、最適なターゲット設定を追求していく必要があります。コアオーディエンスをうまく活用できれば、広告効果を最大限に引き出せるでしょう。

カスタムオーディエンス

カスタムオーディエンスは、ユーザーのさまざまな行動履歴や足跡をもとに、プライバシーを守りつつターゲティングする方法です。自社サイトへの訪問者やアプリの利用者、メールアドレスリストなどを活用し、関心の高いユーザーにアプローチできます。カスタムオーディエンスの活用によって、広告効果を高め、ROI（Return On Investment）の向上を図ることができます。

類似オーディエンス

類似オーディエンスは、類似度を1～10%の間で指定でき、数値が小さいほどソースとなるオーディエンスに近いユーザーが含まれます。反対に、大きくなるほど類似の度合いは下がりますが、オーディエンスの対象やサイズが拡大されます。ソースとなるオーディエンスに1000人以上含まれていれば類似オーディエンスが作成できるため、オーディエンスのサイズとしては1000人以上が推奨されます。

類似オーディエンスを活用すると、既存顧客に似た属性や行動パターンを持つユーザーにリーチできるため、新規顧客の獲得につなげられるでしょう。自社の商品やサービスに興味を持ちそうなユーザーに対して、ピンポイントで広告を配信できます。

Meta広告（Facebook広告、Instagram広告、フレキシブル広告）の種類

Meta広告の種類は、主に以下の六つです。

• シングル画像
• シングル動画
• カルーセル
• コレクション
• インスタントエクスペリエンス
• パートナーシップ広告

それぞれ特徴が異なるため、広告の使用目的や用途を考慮しながら選ぶことが大切です。では、それぞれの種類を詳しく見ていきましょう。

シングル画像

シングル画像は、FacebookやInstagramのホーム中央に表示されるケースが多い広告フォーマットです。ターゲットユーザーの友人や知人が並ぶ場所に表示されるため、友人や知人が広告製品を扱っているかのような親しみやすさが大切です。ただし、製品にフォーカスしすぎている画像は広告感が強く出てしまうため、自然なビジュアル表現が求められます。また、テキストを含めた画像の場合、テキスト量が多すぎると広告の表示が制限される可能性があります。画像とテキストのバランスを考慮し、シンプルで分かりやすい表現を心がけましょう。

引用元：画像 | Facebook広告ガイド

シングル動画

シングル動画は、ストーリー性を持たせて関心を引き付け、シンプルなメッセージを伝えるのに適した広告手法です。動画広告は音声や効果音も再生されますが、公共の場などで音を出せない可能性もあります。そのため、音声がなくても伝わりやすいような演出や字幕などをつけると効果的です。また、動画の長さは長すぎず短すぎない、30秒程度で作成するのがおすすめです。ユーザーの集中力を維持しつつ、メッセージを的確に伝えられる尺を意識すると、十分な宣伝効果が期待できます。動画の冒頭部分で興味を引き付け、最後まで視聴してもらえるような工夫が必要です。

引用元：動画 | Facebook広告ガイド

カルーセル

カルーセルは、複数の画像や動画を活用し、商品やサービスの魅力を多角的に伝えられるフォーマットです。横にスクロールして順に表示する仕様となっており、10枚まで設定できます。カルーセル広告は、1枚目の画像が興味を引くものかどうかで2枚目以降にスクロールしてもらえるかが決まります。そのため、10枚の画像の中でも特に1枚目の動画や画像は、ターゲットの興味を引くものにする必要があります。1枚目の画像でユーザーの興味を引き付け、2枚目以降でアクションにつなげられるように配置しましょう。

引用元：カルーセル | Facebook広告ガイド Guide

コレクション

コレクション広告は、一目で複数の画像や動画を表示できるフォーマットです。商品ラインナップの訴求やブランドストーリーの展開などに適しています。メインの画像や動画を大きく表示し、その下に類似性や関連性のある画像、動画を配置します。注意点として、表示される場所がFacebookのフィード、動画フィードやInstagramのフィード、ストーリーズに限られるため、効果的に活用する必要があります。また、コレクション広告では、メイン画像やタイトルの選定が重要です。ユーザーの興味を引き付け、クリックを促すような魅力的な表現を心がけましょう。

引用元：コレクション | Facebook広告ガイド

インスタントエクスペリエンス

モバイル限定のフォーマットで、広告がタップされるとWebページに遷移せずに、アプリ内で画像や動画を配置したページがフルスクリーンで表示されます。Webサイト遷移前に多くの情報をユーザーへ伝えられます。

引用元：Facebookインスタントエクスペリエンス

パートナーシップ広告

クリエイター（インフルエンサー）のオーガニック投稿を、企業が広告として配信することができる広告です。クリエイター（インフルエンサー）の認知度・影響力を借りて商材を宣伝できます。

引用元：Instagram、ブランドコンテンツ広告の提供開始を発表

また、Meta広告の始め方をより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
Meta広告の始め方（Facebook／Instagram広告）－アカウントの作成手順

Meta広告（Facebook広告、Instagram広告）を成功させるための三つのコツ

Meta広告の運用を成功させるコツを三つ紹介します。

• ターゲティングを細かくしすぎない
• コンバージョンの設定を最適化する
• クリエイティブを定期的に入れ替える

以上のコツを意識して広告を運用していくと、見込みのあるターゲット層へのアプローチにつなげられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.ターゲティングを細かくしすぎない

Meta広告は、ターゲティングを細かく設定できる利点があります。一方で、ターゲティングが細かすぎると表示単価が高騰し、採算が合わなくなってしまいます。また、逆にターゲティングを広げすぎると、適切なユーザーに配信されず、成果につながりにくくなるでしょう。ある程度ターゲティングしたら機械学習に任せて、推定オーディエンスサイズを確認しながら設定するのが効率的です。適度なターゲティングを心がけ、機械学習の力を借りながら最適化を図ることも検討してみてください。ターゲティング設定は、広告効果を大きく左右する重要な要素です。そのため、ターゲティングの仮説を立て、検証を繰り返しながら、効果的な設定を追求するのがおすすめです。

2.コンバージョンの設定を最適化する

コンバージョン達成の条件が難しすぎる場合、なかなか成果が出にくくなってしまいます。反対に、コンバージョン達成の条件が緩いとノイズが多くなってしまいます。そのため、検討しているターゲットのレベルに合わせた適切なコンバージョン設定が重要です。Meta広告は、コンバージョン数に応じて最適なユーザーに配信されるため、そもそもコンバージョンを獲得できなければ配信の最適化もできません。そのため、自社の商材やサービスに合ったコンバージョン地点を見極め、適切な設定を行いましょう。また、コンバージョンの設定は、広告の目的や商品・サービスの特性によって異なります。購入に至るまでのステップ数や、ユーザーの行動パターンを分析し、最適なコンバージョン地点を設定するよう心がけましょう。

3.クリエイティブを定期的に入れ替える

配信後、成果が悪いクリエイティブは、定期的に新たな訴求やデザインのものに入れ替える必要があります。定期的な入れ替えと継続的な検証を繰り返し、勝ちパターンを見つけていくことが大切です。また、同じクリエイティブを配信し続けると、ユーザーが飽きる可能性があります。試したい訴求があるもののデザインが思いつかない場合や、クリエイティブの作成に時間がかかってしまう場合は、Meta広告ライブラリを活用し、競合のクリエイティブを参考にしましょう。さらに、クリエイティブの定期的な入れ替えは、広告効果を維持するためにも欠かせません。ユーザーの反応を見ながら、新たな切り口や表現方法を試すことも大切です。

Meta広告（Facebook広告、Instagram広告）運用時に効果的な二つのツール

Meta広告を運用する際におすすめのツールを二つ紹介します。

• Meta広告ライブラリ
• Meta広告マネージャー

以上のツールをうまく活用できれば、スムーズなMeta広告の運用につなげられます。では、それぞれ詳しく見ていきましょう。

Meta広告ライブラリ｜他社の広告を検索して分析できる

Meta広告ライブラリは、過去にMeta広告を出稿した広告主のバナーを見ることができるツールです。それによって、競合他社がどのような訴求をしているのか、どのようなデザインを試しているのかなどを知ることができます。どのようなクリエイティブを作るべきか悩んだ場合に便利なツールといえます。

Meta広告マネージャー｜広告作成や管理ができる

Meta広告マネージャーは、Facebook広告の作成や管理全般ができるツールです。Facebook広告のアカウントを設定すれば開設され、全て無料で利用できます。また、広告キャンペーンの作成や広告管理、運用状況やレポートの確認が可能です。ターゲティング設定やクリエイティブの作成、予算の管理など、広告運用に必要な機能が集約されており、Meta広告マネージャーだけでスムーズな広告運用が可能になります。広告効果の測定データも取得できるため、改善点の検討に役立ちます。Meta広告を運用する際は、ぜひMeta広告マネージャーを活用してみてください。

まとめ

Meta広告の特徴や運用方法に関して理解を深めていただけたでしょうか。ただし、全てを理解し、効果的に広告を運用するには多くの経験と知識が必要です。

アタラ株式会社では、専門知識が豊富なスタッフによる広告運用最適化サービスやコンサルティングを提供しています。Meta広告の活用にお悩みの方は、ぜひアタラ株式会社にご相談ください。貴社の商品やサービスの特性を踏まえ、最適な広告戦略をご提案いたします。ターゲットユーザーに効果的にアプローチし、コンバージョンの獲得や売上の向上を目指すお手伝いをいたします。

※この記事の内容は、公開・更新時点の情報をもとに作成しています。
公開：2023年5月29日
更新：2025年6月12日

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