広告レポート自動化(glu): アナグラム株式会社



アナグラム株式会社

広告運用者の「かゆい所に手が届く」勘所を押さえた機能とサポート体制がgluの魅力

アタラの評価ポイント

・アイデア次第でいろいろな使い方ができる汎用性の高さ
・広告運用者にとって「かゆい所に手が届く」サポート体制
・BI連携やGoogle スプレッドシート連携で、理想とするレポーティング形式の選択肢を増やす

 

アナグラム株式会社
シニア テクニカルアカウントマネージャー
田中 広樹様


コーポレートサイト https://anagrams.jp/

運用型広告のコンサルティングを中心に企業のマーケティング支援を行っているアナグラム株式会社様では、広告を運用するにあたり、人の頭を使わなくてもよい機械的な作業に費やす時間を減らして効率化したいという思いから、2014年よりgluを導入されています。

gluを長年利用される中で、外部環境の変化に合わせて、その活用方法にも変化があったといいます。本記事では、gluを活用されるにあたって、どのような変化があったのか、現在どのように活用されているのか、長年継続利用していただけている理由を、アタラのマーケティングチームがインタビューしました。

 

■広告レポーティングに加え、請求書データへの連携にgluを活用

―まずは企業概要と、田中さん自身が現在担当されている事業について教えていただけますか。

田中:アナグラムは、運用型広告のコンサルティングを中心に企業のマーケティング支援を行っています。私は現在、総務や経理、自社のマーケティングに携わる経営企画室という部署でマネジメントを担当しており、広告運用チームやバックオフィスの業務をいかに楽にするかということを常々考えています。

―皆さまの業務負担を軽減し、効率化することを目指されているとのことですが、gluもその一環としてご活用いただいているのでしょうか。

田中:はい。例えば運用型広告のレポート作成作業のうち、どのレポート作成にも共通するルーティンワークの部分は極力自動化するためgluを活用しています。glu導入前と比べると、レポーティングに費やす時間を3~4割軽減できています。

そこで浮いた時間は、違うところで頭を使ってもらえるような環境を整えるようにしています。


アナグラム株式会社 田中 広樹


―ありがとうございます。貴社には2014年からgluをご導入いただいていますが、長年ご活用いただく中で、導入プランや使い方で変化した点はありますか。

田中:2014年当初に導入したプランは、基本プランとオートコンパイル機能で、広告媒体はGoogle 広告やYahoo!広告が中心でした。しかし現在は、Facebook広告やLINE広告、Twitter広告など連携している広告媒体が増えました。

最近では、BI連携(Google データポータル連携)とGoogle スプレッドシート連携を追加しました。

―活用方法に変化はありますか。

田中:導入当初は、前述したレポーティング自動化用途のみを想定していました。しかし現在は、クライアントに送付する請求書への各広告媒体請求金額データのひも付けにもgluを活用しています。

―請求書への金額データのひも付けにgluを活用されている事例は、珍しいのではないかと思います。

田中:レポーティングだけにとどまらず、会計データなど経営サイドでも使うようなデータのソースにもgluを使っているため、弊社の基幹的なシステムのような存在へと変化しています。gluがないとそれらのデータが取得できないので、私の場合、業務が全て止まるといっても過言ではありません。

他のメンバーに関しては、gluの利用義務も利用ルールも設けておらず、各々の自主性に任せています。共有のログインアカウントを開放しているため、自身のクライアントの情報や進捗を見たり、レポートテンプレ―ト作成に取り組んでみたり、メンバーによってさまざまな使い方がなされていると思います。

―多種多様な使い方をしていただき、弊社としても本当にうれしい限りです。レポートテンプレートは、田中さんが作成されることが多いのですか。

田中:そうですね。gluは柔軟性の高いツールのため「なんとなく使ってみたい」という気持ちでは、フル活用することは難しいと思います。例えば、キャンペーンレポートが欲しいのか、日別の実績レポートが欲しいのかなど、具体的に何がしたいのかによってgluの使い方も変わってくるはずです。

そのため「こういったレポートが欲しい」という要望があがってくれば、その都度検討して、提供するようにしています。メンバーの誰かが欲しいレポートは、恐らく他のメンバーも欲しいはずなので、ニーズに合ったレポートを横展開していくほうが、効率がよいと考えています。

 

■広告運用者にとって「かゆい所に手が届く」、勘所を押さえた機能やサポート体制が魅力

―御社にはgluを長年ご利用いただいています。使い続ける理由やポイントはありますか。

田中:その点に関していえば「こういう使い方がしたい」という意見や相談の全てに対して、答えていただけたり、反映していただけたりしているのが、使い続ける大きな理由です。

前述の通り、アナグラムでは請求書へのひも付けなど独自の使い方をしているので、パッケージ化されたレポートツールでは対応しきれないのではないかと思います。gluの場合、真摯に意見を聞いていただいた上で「できる・できない」を総合的に判断していただける点で大変助かっています。

たとえ対応不可能な場合であっても「APIの仕様上ここまでしかできない」といったふうに、理由をしっかり説明していただけるので納得感があります。機能面だけでなくサポート体制を含めて、gluは優秀な製品だと思います。

―直近では、どのようなことを相談されましたか。

田中:最近多いのが、1つのアカウントで複数のコンバージョンアクションを取得するパターンです。その場合、コンバージョンアクションごとに別々に出力できるのか、そのためにはどのようなタグを記述するのかを含めて、相談に乗っていただいています。

―弊社は運用型広告のコンサルティングも行っており、社内の運用型広告最適化案件に携わるコンサルタントも、もちろんgluを活用しています。gluを社内利用する中で、広告運用者として「あったらいいな」と思える機能やシステムのフィードバックは、コンサルタントから開発へ常々行っています。

田中:広告運用のスペシャリストがシステムの充実に携わっているという点は、非常に心強いですね。そうでないと、考え方がエンジニア寄りに傾いてしまうと思います。

1つ印象的なエピソードがあります。2018年にYahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)で小数点未満のコストの取り扱いが変わるという仕様変更がありました。アナグラムの場合、レポーティングとクライアントへの請求の2つの用途でgluを使っているため「レポートでの表示は小数点未満を切り上げて、CSVに出力した際は小数点未満も出す」といった仕様にできないかを相談しました。すると、すんなり反映していただけたのです。

媒体の仕様変更に対して、独自解釈でツールの仕様も変更せずに運用者の意見もきちんと吸い上げた上で実装されており、御社のフットワークの軽さと柔軟性が垣間見えた瞬間でした。

 

■ BI連携やGoogle スプレッドシート連携の導入で、理想とするレポーティング形式の選択肢を増やす

―現在、BI連携(Google データポータル)とGoogle スプレッドシート連携オプションもご導入いただいています。昨今のデジタライゼーションの流れの中で、エクセル以外のレポーティング手段を望むコンサルタントやクライアントが増えていることを受けての対応でしょうか。

田中:はい。Google データポータルが見やすいという意見もあれば、Google スプレッドシートが使いやすいという声もあり、理想とするレポーティング形式は人それぞれです。そのため、各クルーが表現したいこととクライアントの求めていることが合致するレポーティング形式を選んでもらっています。

―そういった選択肢の広がりや多様性は、昔と比べて増えていそうですね。

田中:そうですね。エクセル形式にとらわれない傾向になっているのは間違いありませんが、ダッシュボードやGoogle スプレッドシート形式に全てなったかというと、やはりそうでもありません。

組織が大きくなればなるほどエクセル文化は残るので、エクセル形式のレポーティング文化がなくなることは恐らくないと思います。現場はBIツールを使うとしても、上層部になればなるほどエクセルのほうが見やすいと思うでしょう。

どの形式がよいというわけではなく、その形式にも対応できるように、ある程度選択できる体制にしておくことが重要だと考えています。選択の幅を広げるという意味では、BI連携やGoogleスプレッドシート連携は欠かせない存在ですし、私の知る限りでは、gluはいろいろなニーズに一番対応されていると思います。

―最後に、今後gluに期待することはありますか。

田中:サービスの安定感に関しては、何も心配していません。今後期待することとしては、サポートの質を維持させつつ、広告運用者が助かるような新しいトレンドの吸収や反映を、引き続き追求していただきたいと思います。

―今後も「広告運用者のための勘所を押さえたglu」であり続けられるよう精進したいと思います。本日はどうもありがとうございました。


アナグラム株式会社 田中 広樹

アタラ合同会社 杉原剛
同事例を担当するコンサルタント
杉原剛
CEO
KDDI、インテルでコンサルティング営業、マーケティングに従事。2002年にオーバーチュアの立ち上げメンバーとして営業戦略全般を担う。2007年にグーグルのAdWords、YouTube広告事業の戦略立案、オペレーション設計、APIエバンジェライズに携わった後、アタラ合同会社を創業し、CEOを務める。その傍ら、多くの起業、事業相談に対するアドバイスや支援を実施している。2019年にスイスIMD(国際経営開発研究所)のLeading Digital Business Transformationコースを修了。


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