米国の検索エンジン業界では今、Facebookの検索エンジンへの参入可能性について議論が繰り広げられています。

Facebook内の検索結果にFacebook外の、いわゆる普通の外部サイトが出てきていることが発端です。それらにGraph APIが組み込まれている模様。

Open Graph Protocol、 Graph API、Likeボタンを中心に、ウェブの囲い込みが進んで行けばFacebookが属性、行動情報をベースにマッチング精度の高い検索エンジンになることも可能だし、同じく属性、行動情報をベースに、Facebook内でも外部サイトに対してもより高度な広告配信が可能になります。つまり、Google検索、Google AdWords、AdSenseを凌ぐ可能性も十分にあるわけです。
これは昨年参加したSESで「グランズウェル」の著者であるシャーリーン・リーがこれに近いことを予言していました。自社が検索エンジンになる、
というところまで言及していなかったかもしれませんが、検索のパーソナライズで重要な属性/行動情報をFacebookが握り、強大な力を持つことになる
可能性については語っていました。

この話を聞いた際に僕はまだGoogleにいたのでゾッとしたわけです。

可能性は?個人的見解ですが、十分あるでしょうね。
Facebookの主要な幹部は元Googleの人が多いこともあり、当然検索エンジンによるマネタイズの魅力について十分すぎるほど理解しているし、Googleを凌ぐ為の戦略は考えているはずです。Googleにないのはソーシャル情報ですので、そこを突いてくることは当然でしょう。

ただ、いくらソーシャル情報を梃子にしようとも、検索エンジン技術は1-2年で確立するものではないわけで、そこのキャッチアップがどの程度のスピード感でできるかは大きな課題でしょうね。ただ、Facebookには世界中の英知が集結しているので、もしかしたらそれも可能かもしれません。

Facebookが世界のウェブを掌握する日がくるのでしょうか?目が離せません。
この話についてはまた書きましょう。

杉原剛

2010.06.26