デジタルマーケティング
自分たちでは気付けなかった運用面の課題を見つけ、短期間でも成果に。


株式会社エイチームフィナジー
サービスサイト
株式会社エイチームフィナジー
保険代理店事業部 マーケティンググループ マネージャー 薮田大貴様
保険代理店事業部 事業推進グループ マネージャー 粟林直人様
保険代理店事業部 マーケティンググループ アドマーケティングチーム アシスタントマネージャー 大澤蓮様
※この記事は2024年3月に公開されました。
株式会社エイチームのグループ企業で、保険比較・FPに無料相談できる総合保険サイト「ナビナビ保険」を運営する株式会社エイチームフィナジー。
2022年にアタラの伴走型インハウス支援を導入していただきました。同社のマーケティンググループの薮田様、大澤様、事業推進グループの粟林様に、運用面の課題やアタラが行った支援内容などについて、お話を伺いました。
アタラの評価ポイント
- 運用面で第三者視点からのアドバイスが得られた
- 課題と捉えていなかったTD改善が成果につながった
- リブランディングの基盤づくりができた
社内、媒体社だけでなく第三者の視点が欲しかった
ー初めに御社の事業と皆さんの担当業務について教えてください。
薮田:保険代理店事業部の中で「ナビナビ保険」というサービスを運営・運用している事業部で、僕と大澤はマーケティンググループに所属しています。僕は現在、広告だけでなくSEO関連も担当しています。
「ナビナビ保険」は、オンラインでFPへの無料相談やネット申し込み、保険の情報提供などを行っているサービスです。われわれが心がけていることとしては、ネット上で保険を選ぶ際にも、しっかり公的保障から把握してもらうことです。その上で不必要な保険には入らず、公的保障で賄えない内容を民間保険の中から過不足ない範囲で加入できるものを選んでいただく、というのがサービスとして重視している部分です。

粟林:私は、アタラさんにお世話になった際はマーケティンググループで広告運用を中心に担当していましたが、現在は事業推進グループに所属しています。業務としては、事業開発や保険会社との全体の窓口、また、金融商品を扱うことでセンシティブな面もあるので、保険代理店としての体制管理などの側面も担っています。
大澤:私は、粟林が担当していた業務を引き継ぐ形で、リスティング広告をメインで担当しています。あとはLINE公式アカウントの運用、UXの改善なども併せて進めています。
ーアタラにお問い合わせいただいた経緯を教えていただけますか。
薮田:もともと弊社がヤフーさんとのお取り組みがあった中で、アタラさんを紹介してくださったのがきっかけです。
ーどのような課題をお持ちで紹介に至ったのでしょうか。
薮田:もう名指しのような形で「御社にインハウス支援をお願いしよう」となった際に社内で、どのグループが広告運用の面で伸びしろがあるかと。そこで、われわれのグループが手を挙げて、アタラさんとお取り組みが始まった形です。
ーでは、もともと大きな課題を抱えていたというわけではなく。
薮田:発端はそうですね。ただ、実際にお会いしてからは運用上の課題であったり、当時社内で進めていたリブランディングなどについてご相談していました。ウエイトが高かったのは運用回りです。
ー運用回りでは具体的にどのような課題をお持ちだったのでしょうか。
粟林:私がそのとき持っていた課題でいうと、Googleさん、ヤフーさんなどの媒体社からアドバイスや情報をいただく中で、さまざまな新しいプロダクトやサービスがあります。社内の別グループとも情報共有しながら運用してはいますが、社内と媒体社だけでなく、第三者の適切な視点が欲しいと感じていました。ちょうど、そこを補完していただいたのがアタラさんでした。
具体的な話でいうと当時、業界として目標コンバージョン単価(tCPA)から目標広告費用対効果(tROAS)へ運用を切り替えようといった風潮があった時期でした。理論としては分かるのですが、それが実際にうまく働くのか、設定の仕方や運用の手法なども未知数だったので、第三者からアドバイスをいただきたいと思っていました。

事業まで踏み込んだアドバイスが得られた
ーご依頼いただいてから、どのようにインハウス支援を進めていったのでしょうか。
粟林:週1回、2時間程度、基本的にはオンラインで定例会を行っていました。
薮田:内容としては、基本的には運用の進捗を共有しながら次のアクションについてのご相談をしていましたね。前半に運用、後半にリブランディングの話という流れでした。
ー実際の支援内容については、どんな印象を持たれましたか。
大澤:アタラさん側が一方的に議題を決めるのではなく、こちらの課題ありきで話を進めてくださっていたので、対話ができたという印象です。
薮田:最初にお話しして「まず全て、どんな粒度でもいいから、おっしゃってください」というところから入ってくださり、受け止めてくれそうだなという印象でした。実際に進める中では、自覚していなかったことなどを指摘してくださった印象が強いですね。
粟林:一言で運用といっても、事業によって見方や運用の手法も変わりますし、最初は勝手にそこまでは踏み込まずに理論中心の話で終わるのかなと思っていたのですが、もちろん理論もありつつ、しっかりと事業の方まで踏み込んでくださったという印象です。細かいところを見ていただいたので、地に足が着いた議論がずっとできたというイメージです。
ー相談する上で、清水と小澤それぞれの役割の違いなどはありましたか。
粟林:基本的には小澤さんに運用面全体を見ていただいて、指摘していただくような形でした。清水さんには全体を通して欠けている点をアドバイスしていただいたり、他社の事例や方法など、プラスオンの知識をいただいた感じですね。
薮田:当時はまだリブランディングも走り始めで、正直、私も手探り状態で、本当にこれでいいのかという不安な中で進めていました。ユーザー調査やインタビューの方法であったり、ブランディングで押さえておくべきことを、お二人からいろいろとご意見いただいて、背中を押してもらえましたね。その際も、まずは受け止めてくださり、よりよくするために「もう少しこういう観点で考えた方がいいですよ」とか「これがないと他社さんの事例を見ている感じだと、うまくいかないかもしれないですよ」といったアドバイスをいただきました。
TDの見直しでCTRが改善
ーアタラの支援を通しての評価はいかがですか。
薮田:ブランディングについては、1年ではまだ評価しきれないとは思っていますが、ブランディングを続けていくことが大事だと思っています。評価の観点や、こういう認知の仕方を目指していくといった、土台の部分を一緒に作っていただいたと感じていますね。
粟林:先ほどお話しした、第三者の視点からのアドバイスをいただけたことに加えて、もう一つ、自分たちで課題として認識してはいなかったTD(タイトル&ディスクリプション)の改善もお手伝いいただきました。
TDに関しては、これまでそれなりに検証を繰り返してきたので、改善幅はあまりないだろうと思っていましたが、ナビナビ保険のアカウントの全体像をお伝えしていく中で、意外と改善点があることを指摘していただきました。最初は本当かなと思いながら、広告カスタマイザーの見直しや、きちんと最適化した各TDがユーザーに当たるよう設定し、地道な作業を繰り返していった結果、如実にCTRが上がりましたね。
CPCが下がって運用効率が高まったので、運用面で大きな改善点の一つになりました。ご支援いただいた2、3カ月の間に、しっかりと成果が出始めたのが確認できていました。結果として、直接的に事業の売り上げにつながりましたし、また、自分で運用しているだけでは気付かなかったノウハウを吸収できたのもよかったと感じています。
ーありがとうございます。最後に、今後の事業の展望を教えていただけますか。
薮田:まだまだ「ナビナビ保険」のサービス自体が世の中に浸透しているとは言い難いので、もっと認知を広げ、ウェブ広告やSEO記事からのリーチよりも一つ上流の段階で、検索してもらえるようにしていきたいと考えています。
また、世の中で保険加入の仕方が、オンラインも増えてはきてはいるもののまだマイノリティーではあるので、オンラインでの面談や申し込みがより一般的になるように進めていければと思っています。
ー今後アタラに期待されることはありますか。
大澤:現在、LINE公式アカウントやInstagramなどの運用も始めており、ナーチャリングフロー確立のためにSNSマーケティングのノウハウも溜めていかなければいけない状況なので、そういった観点で、またご相談させていただきたいなと思っています。

ー本日はどうもありがとうございました。
※本記事の内容、所属等は公開日時点のものです。