広告レポート自動化(glu): 株式会社メディックス

株式会社メディックス

内製システムをgluに置換え。レポート作成をさらに効率化、多彩に

株式会社メディックス glu 事例 (写真左から)奥瀬様、杉浦様

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営業企画本部 システム企画部 マネージャー 杉浦孝雄様
営業企画本部 システム企画部 奥瀬康之様

リスティング広告をはじめとしたウェブマーケティング事業を手がける株式会社メディックス様は、スクラッチで作った社内システムから、より効率的にレポート作成を行える方法を模索していました。gluを導入することでレポートの自動化、大型案件を含む全案件の自動レポート作成、多角的な分析環境を実現しました。社内の業務効率化を推進するシステム企画部のマネージャーである杉浦孝雄様と奥瀬康之様に、glu導入の経緯や効果についてお聞きしました。

御社について簡単に、ご紹介いただけますでしょうか

杉浦:弊社は俗に言うインターネット広告代理店ですが、設立は1984年と30年以上の歴史があります。紙の求人媒体の制作プロダクションからスタートし、1997年にはインターネット広告の領域に取り組み始めました。インターネットが一般に流行りだす前にネット広告の分野を立ち上げています。現在は、対外的にはインターネット広告代理店として見られることが多いのですが、ネットマーケティング周辺の総合的なコンサルティングを軸に、お客さまの課題設定と施策の立案や実行をお手伝いさせていただいております。当然、メディアのバイイングも行いますが、アクセス解析の専属部隊も持っています。もともとは制作プロダクションということもあり制作部隊もあり、受け皿となるようなホームページの作成もお手伝いできます。

お二人の役割についてお聞かせください

杉浦:我々の部門はシステム企画部です。私は、そこのマネージャーをやらせていただいております。奥瀬はシステム企画部のメンバーです。システム企画部は、社内SE的な立場で社内のインフラ構築も行いますが、業務効率化を一つの大きな軸としています。ネット広告の業務は、どうしても属人的になり煩雑化してしまうところがあります。そこをなんとか軽くしていこうとツールの選定や簡単なものであれば自分達で構築したり、外部のベンダーさんへ開発依頼したりと社内で業務活用できるようなツールの導入および運用支援をメインで行っています。

奥瀬:私は主にgluの窓口です。アタラさんとは今では月1回ですが、もともとは週1回で定例会を開き、いろいろと要望を出したり情報収集させていただいたりしていました。

杉浦:今は奥瀬にgluの窓口を一本化しています。「新しいレポートフォーマットを作りたい」と言えばタグの実装なども基本的には奥瀬が行っています。運用構築まわりは奥瀬の方で対応しています。

導入前に抱えていた課題についてお聞かせください

杉浦:gluを導入する前はスクラッチで作った社内システムがありました。そのため、リスティング広告のAPI利用はglu導入前から進めており、自動的にAPIを通じて実績値を持ってきて弊社のフォーマットに落とし込んでいました。しかし、自社でAPIまわりをコントロールするにはパワーがかかります。それがgluを導入する一番大きな理由としてありました。APIは年に何度か更新されますよね。更新される情報をキャッチアップして当時、依頼していた開発会社などと要件を詰め、見積もりを取り、テストをしてということを自社で回していくとなると私がほぼ専任でやり続けなければならない。そうなると、他の業務効率化やインフラ面の構築が手薄になってしまう。そこで、御社の存在を知り、お会いして、そういったところを完全にお任せできる会社であることが分かったのが導入の背景としては大きかったです。APIはやや癖があるので、ネット広告やリスティング広告をあまり知らない会社さんに癖の部分を伝えて向こう側で検証して理解してもらうのも、なかなかパワーがかかっていました。当時、すでにgluは実績もありましたし杉原さん自身がリスティング広告業者にいた経験があることも強みとして感じていました。gluを使えば、私がパワーを割かれている部分が完全にコスト化できて私が自由に動けるとイメージできたので導入に至りました。

ありがとうございます。glu導入の決め手となった理由、きっかけをお聞かせください

杉浦:大規模アカウントのデータ処理が一つのキーでした。スクラッチでやっているときは動かないアカウントがありました。データが多すぎてきちんと抽出できない。APIを投げても時間がかかって返ってこない。開発会社の方がすごく頑張ってくれたものの、なかなかそこのハードルがクリアしきれていませんでした。でも、gluをテスト導入したとき結構すんなりいけました。APIをきちんと分かっていらっしゃる方々がチューニングされてデータを取得されていたので、大規模アカウントも含めて基本的には就業前くらいのデータが取得できる環境が作れたのが一番大きいですね。

株式会社メディックス glu 事例

ご導入いただいたglu のプラン・オプションについてお聞かせください

杉浦:glu プレミアムプランをベースにした開発でレポート、オートコンパイルオプション、ツール連携オプションを導入しています。

導入後の効果について、お聞かせください

杉浦:スクラッチで組んでいたときは取れていないアカウントが結構ありました。でも、glu導入後は、弊社で運営している全アカウント分は基本的に午前中にはレポートまで全部自動でできていて共有フォルダに格納されている状態です。そこから業務がスタートできるので、個々の営業マンが管理画面に入って実績がどうだったか確認する手間が全てなくなっています。glu導入後に整備したのですが、お客さまに送るレポートは定型化し全社共通のフォーマットで全員同じ形式で出せるようになりました。そのため、お客さまへのレポーティングの手間も軽減されています。glu導入前後で具体的な時間を測ってはいないのですが、レポート作成にかかる時間は月間で300時間くらいの試算は出ていたので、実際にはそれくらいの業務負荷は減っていると思います。プラスの効果としては、今までレポーティングの業務にパワーが割かれており「本当はこういう軸で見たい」とか「こういったことがやりたい」ということが、なかなかできていませんでした。その部分にパワーを割けるようになったのが大きいです。リスティング広告はプラットフォームが一緒なのでレポーティングで出せる軸は限られていますが、より細かい精度でレポートを見ていき、それを運用に活かすことができるのは大きいですね。おかげさまでリスティング広告の分野では競合の代理店と比べても遜色ないサービスレベルを提供できているのではないかと思います。

運用現場の方々への浸透度合いはいかがでしょうか

杉浦:社内的には我々と運用メンバーの間にワンクッションありまして、SEM運用部隊を統括する部隊としてマーケティング部があります。要は、GoogleやYahoo!などのリスティング広告業者さんとやりとりして、そこで得た情報を営業へ伝える役割を担っている部隊です。彼らがレポートの型化の推進を担っています。我々もやっていますがマーケティング部と二人三脚で浸透させています。まずはマーケティング部と「こういうことができる」とか「こういう風に型化して、こう浸透させよう」とか話すことで具体的なタスクとスケジュールに落とし込んでいます。もともと、私もSEMの運用部隊にいたので彼らと話が噛み合うところがあります。「こうしないと業務効率が上がらない」という部分も彼らは分かっているので「じゃあどういう形で進めよう」、「勉強会をどうするか」、「マニュアルをどういうタイミングで作ってどうチェックしよう」といったことを彼らと握ってから進めています。

マーケティング部の方と連携できるとレポーティング業務の統一化が進みやすいですね

杉浦:情報整理もしやすいです。お客さまの事情で各社いろいろなニーズがあります。それを全部gluに担わせようとするとバラつきが出てしまうので、マーケティング部と「こういったニーズがあるのは分かるけど全体で言うと400社の中の1、2社だから、ここまでを一旦統一化しよう」といった話ができて、彼らが営業部隊と話してくれます。随時、我々ができる、できない、の判断を彼らにフィードバックしていくと彼らも判断がしやすいです。できるけれど半年かかるとなれば、やらないとか。半年後にできるなら全社に対してやるから、それに向けてどう動くかといった話をしています。我々もマーケティング部もそうですが、こういったものを展開しようとしてうまく行かなかった経験もあります。結局、使われないとお金がもったいないよねと。だから徹底的に使おうと。同じ思いを持ってくれている人が営業にも結構いるので、そういった意味では推進しやすくなっています。

gluのどのような点に魅力を感じていらっしゃいますか

杉浦:APIまわりのエンジンとしては優秀だと僕はすごく思っています。当然、APIまわりの情報のキャッチアップもそうですし中身の理解「開発者用リファレンスに書いてあるからこうだ」という話ではなくて、ちゃんと自ら分かった上でお話しいただけるのが一番の強みだと思っています。もちろん、それがベースにあり弊社の事情も聞いてくださった上でご対応いただけるところが大きいですね。例えば、さっき言った「就業時にはレポートは完成させていたい」という話になったとき、それをどうすれば実現できるのかを、こちらの立場も理解した上で「でしたら、ここはサーバーを2台構成にすることによってスピード化をはかりましょう」など、ある種こちらのわがままな要望に対しても、どういう形で実現できるのかを考えていただけて、きちんと対応していただけるところがすごく強みだと思っています。

奥瀬:杉浦とほとんど一緒ですが、ミーティングとかで手厚くご対応いただけるところは非常に魅力的だと感じています。

株式会社メディックス glu 事例

これからのgluに期待することや要望をお聞かせください

杉浦:弊社の事情をよくご理解いただいているがゆえに、カスタマイズの要望により早くご対応いただけるとすごく嬉しいです。APIのエンジンとしてはすごく強いし、レポートの排出の精度も素晴らしいと思っています。ただ、弊社の場合でいうと、運用面では新規のアカウントが動いたとか、このアカウントが停止になった。あるいは、このアカウントはこの担当者、このクライアントはこの担当者にアサインし、この担当者向けにはこういう設定、など。そういったことを裏側で常にメンテナンスしていく必要性があります。つまり管理面の機能がより充実してくると、我々の体制や営業のスピード感により対応していけると思っています。

奥瀬:細かい話になりますが、オートコンパイルオプションによる自動生成レポートはすごく楽になっているのですが、計測ツール連携など一部はまだ手作業でアップロードしなければいけない部分があるので、そういった部分で対応いただけるといいなと思っています。

社内システムから移行し、着々と業務効率化を進めているメディックス様。システム化の可能性、難しさをご自身で熟知されているからこそ、共に知恵を出して実現できることはまだまだあるように感じています。貴重なお話、ありがとうございました!

株式会社メディックス glu 事例

アタラ合同会社 杉原剛
同事例を担当するコンサルタント
杉原剛
CEO
KDDI、インテルでコンサルティング営業、マーケティングに従事。2002年にオーバーチュアの立ち上げメンバーとして営業戦略全般を担う。2007年にグーグルのAdWords、YouTube広告事業の戦略立案、オペレーション設計、APIエバンジェライズに携わった後、アタラ合同会社を創業し、CEOを務める。その傍ら、多くの起業、事業相談に対するアドバイスや支援を実施している。2019年にスイスIMD(国際経営開発研究所)のLeading Digital Business Transformationコースを修了。


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