一ヶ月間に渡るアメリカからのリモートワークが明日で終わります。この1ヶ月間の内容、結果、発見したこと、今後について記しておこうと思います。

経緯をご存知ない方は、まずこちらをお読みいただければ幸いです。

場所と時間に捉われないワークスタイルの実践

 

【環境】

まず、どんな環境での生活だったかをイメージいただこうと思います。

一ヶ月住んでいたのはアメリカ西海岸のオレゴン州というところです。1977年から1983年頃までここで過ごしました。

Oregon map

米国33番目の州。海、山、川、湖など自然が豊富で、かつてなビーバーが多く生息していたことから「ビーバー州」と言われています。人口約58万人の中堅都市ポートランド市は札幌市と姉妹都市関係にあり、緯度はかなり近いところにあることから、気候は札幌のそれに似てるといってもおかしくありません。四季ははっきりしてますが、夏はドライですが、年中、降雨量が多いことも有名です。

主要産業は林業、水産業、食品・食品加工。また、ナイキ、コロンビア・スポーツウエア、アディダス・アメリカ本社など多くのスポーツアパレル・メーカーがあります。また、水と空気がきれいなこともあり、インテルなどメーカーが製造拠点を設けることが多いです。最近ではFacebookやGoogleの巨大データセンターでも有名です。

さて、オレゴンの紹介はこの辺にしておき、今回のコースを地図で示します。前述の通り、オレゴン州は海、山、川、湖があり、いろいろな過ごし方ができます。そのため、都市部(ポートランドとコーバリス)、海側(ニューポート)、山間部(ベンド)を1週間づつ過ごしました。途中検索エンジンマーケティングのカンファレンスSMX Advancedに参加しにシアトル(これはオレゴン州の北のワシントン州にあたります)に4日ほど滞在しました。SMX参加報告はこちらです。

oregon

 

【条件・検証ポイント】

唯一の条件はWiFiインターネット環境を確保することでした。滞在にはAirbnb、ホテル、知り合いの家を併用しましたが、インターネット環境だけは気をつけました。

一ヶ月間の中で、日本の仕事は問題なくできるか、環境を確保できるかを検証し、課題点の洗い出しを行うのが主な目的でした。今後に向けて東京のこちらの生活を両立できるのかを検証するのも含まれますね。

あと、まだわかりませんが、仮にアメリカの拠点を考える時期がきた場合、ビジネスのしやすさ、主要都市へのアクセスの良さなども見るようにしました。

 

【結果】

結果としては仕事にも特に大きな支障はなく、問題なく過ごせたかと思います。次に大いにつながる滞在だったと思います。気づいた点が多かったので、以下にまとめています。

 

【発見したこと】

ものすごく仕事が捗った

まあ当然かもしれません。アタラはミーティングが火曜日に集中しているのですが、それ以外は社内外のミーティングは最小限(全部Hangoutで)。夜の会食がないのも大きかったかもしれません。気づいたのは、日本では時間にどうしても追われる感覚になっていて、じっくり腰を据えてやるような仕事ができていなかったということです。具体的には長期・海外の戦略プランニングだったり、プログラミングだったり、APIのリサーチだったり。あと、Unyoo.jpの記事投稿数は今までで一番多い一ヶ月だったと思います。

 

日本との時差への対応は予想以上に適応と調整が必要

これが一番難しかったです。アメリカ西海岸と日本との時差は16時間(夏時間)。アメリカの朝7時は日本の23時、日本の朝9時はアメリカの17時にあたります。業務時間がオーバーラップする時間がわずかですがあるので、まだいいほうです。ただ、アメリカの朝から普通に仕事をして、夜は日本からくるメール等をさばく/ミーティングをする、そして結構夜中までなる、という感じになります(毎週のWeekly Meetingが終わるのが2:30am)。ここはバランス、割り切り、調整(ミーティング時間をこの期間は変更してもらうなど)がある程度必要になります。

 

通信環境はチャレンジもあり

Airbnb滞在先でもホテルでも、WiFiインターネットの確保は厳密に事前確認しました。スターバックスなどいろいろなところに無料WiFiが提供されているので場所を変えることもできましたし、仕事に必要な通信環境は今回はほぼ問題なしでした。ただ、Hangoutでミーティングをやる際は音声のみでやりつつも、途切れ途切れになること多々ありでした。そういう意味ではまだまだですね。本来ならビデオもONにして顔も見えたほうがいいと思うので。

 

健康的な生活が送れた

朝起きて運動して、カフェで仕事して、公園で休憩して自炊して寝るという規則正しい生活。ルーチンを作ることが大事ですね。あと、なるべく歩くように心がけてました。前述の通り会食がなかったのでお酒の量が格段に減りました。天候も良好。乾燥してて湿度がないので体への負担がなく、夜の睡眠も取れました。1ヶ月間極めて健康的な生活を送れたと思います。

 

英語勘は完全に戻った

1週間を超えたあたりから英語が戻り、問題なく出てくるようになりました。英語で考えて英語で話す脳になっていたと思います。日本にいるとどうしても日本語をそのまま訳したような英語になってしまうことがあるのですが、それが完全になくなりましたね。なるべくいろんな人とのコミュニケーションは積極的に取るようにしていました。

 

余裕を持っていろいろな考え事ができた

前述しましたが、仕事もこともいろいろ考えることができましたし、仕事以外のこともじっくり考えることができました。これは大きかったですね。ライフプランも後回しになりがちなものの一つですが、50代以降についてなど、テーマをもって考えることができました。

 

具体的に過ごしたい場所についても絞れてきた

大きく分けて都市部、海岸部、山間部にそれぞれ滞在してみましたが、どうも山間部が一番好きなようです。木々や湖に囲まれた静かな環境が合うのだと思います。今後のトライアルでは山間部を中心に過ごすことになるでしょう。

 

米国市場参入への意欲が改めて湧いてきた

やはり大きな国であり、大きな市場だなというのは改めて実感しました。来年からこちらでマーケティング活動しつつ少しづつ展開できればと考えています。ポートランドは中堅都市でいろいろ便利。デルタ航空のハブで、サンフランソスコやラサンゼルス、シアトルなどは行きやすいです。そういう意味ではコーバリスやベンドも空港はあり、西海岸では立ち回りやすいです。

 

その他

・意外と日本食がなくても平気でした(大事)。
・体調不良になった際の対処方法は考えておかないとと思いました(今回は体調管理ができていたので体調不良はなんとゼロ)。

 

【今後について】

トライアルは続行

帰国後、社員へのヒアリングも少し行うつもりです。仕事を進める上で問題はなかったか、など。
今回の結果を受け、考慮すべき点は対応し、次回につなげたいと思います。通信環境は今一度調査してみようと思います。一年のうち、どの時期にくるべきかも検討課題の一つです。今回選んだ6月は日本側での仕事や行事・イベントの少なさ、アメリカ側のカンファレンス(SMX)、気候など、タイミングがいいのですが、秋にもう一度(今年は短期で)こちらにこようと思います。

 

【最後に】

日本側とのコミュニケーションはなるべく密に、かつ迅速にとっていたつもりですが、それでも不便はあると思います。この環境での仕事に付き合ってくれた社員や日本側のことをサポートしてくれた家族へ改めて感謝したいと思います。

Farewell for now. Writing this at Portland’s Tom McCall Waterfront Park by the great Willamette River.

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2015.06.26