最近思うことが多くなったのですが、ビジネスの変化スピードが早すぎて、APIでも少し限界を感じることが増えてきました。

APIとは、アプリケーションプログラミングインタフェース(Application Programming Interface)の略で、ソフトウェア同士が互いにやりとりするのに使用するインタフェースの仕様です。もう少し簡単に言うと、APIは、ソフトウェアの機能を公開して、他のソフトウェアで使えるようにしたものです。

APIが使われるようになる前にもソフトウェア同士を接続する場面はあったのですが、その場合は、例えるならばロボットに足りない手足をカスタムメイドで作って溶接してつなぎ合わせてしまうように、大掛かりで高額なものになりがちでした。

APIはつなぎ合わせるための仕様、手順、ルールが決まっているので、それに合わせて作れば簡単に足りない機能を自分の体の一部のように足すことができます。

つまり、「疎結合=緩くつながる」ことができる。スピードと工数をセービングして、お互いルールにのっとって機能を共有しあうことができるわけです。

この概念に共感し、インターネット広告に携わりはじめた2000年頃からずっと、マーケティング関連のAPIを普及させるべく、エバンジェリストをしてきたと自認してます。また、アタラが提供しているgluは恐らく世界で最も多くの広告関連APIに接続しているレポーティングツールだと思っています。最近もDomoを中心として企業のデータ活用を推進していますが、APIによるデータ取得は不可欠となっています。

しかしながらソフトウェアもビジネス環境の変化でどんどん進化しており、それに伴ってAPIの仕様も頻繁に変わっています。広告業界の例で言うと、Google広告のアップグレードサイクルは以前の年単位から月単位。細かい機能はもっと早くなりました。

いくら疎結合で、と言っても、この早いサイクルについていくのは大きなコミットメントがないとできなくなりました。以前は広告代理店や広告主が自前のレポートツールを作っていましたが、この更新頻度についていけなくなり、弊社のような専業に任せるという流れになったのです。

でも、我々のような専業でも、正直なところなかなか大変です。そういうペインポイントを吸収しているからこそビジネスになっていますし、データ連携は今後もますます増えると思うのですが、「手段」で言うともしかしたらAPIはターニングポイントを迎えているのかも、ということを思うことが多くなった、という意味です。

特に広告・マーケティング系は標準化団体が不在なので銀行系APIのように共通仕様で、というわけではなく、Google広告はGoogleの仕様、Facebook広告はFacebookの仕様、となっています。でも、実際の業務においては横断分析をしたり統合管理しないといけないわけで、この各社の仕様の差を我々は埋めてきたわけです(弊社ではこれを「正規化」という言い方をしてきました)。この点も非常に労力がかかるわけです。

手順やルールを一旦無視すると、レポーティングツールのようにデータを取得することが主な機能のソフトウェアであれば、データ元に生データをダンプしてもらって、それを連携先で受け取って、必要な整形をした上で活用する、というほうが実際に早いし柔軟だったりすることがあったりします。

変化がさらに加速し、データ量やトランザクション量も急激に増えていく中、次世代のシステム/データ連携ってどういうものなんだろう、と思いを馳せる今日この頃だったりします(結論めいたものがなくすみません汗)。

2019.11.01