僕は小さい頃から職人へのあこがれが人一倍強いと思います。

職人と言ってもいろいろありますが。大工とか、ケーキ職人とか。プロスポーツ選手もそうか。

なぜでしょう。よくわからないのですが。
性格もあると思います。これといったら集中力は発揮しますが、興味ないものは全く意識がいかない。かなり偏った部分もあります。
小学生の頃はアメリカ西海岸で暮らしていました。向こうで衝撃的だった出来事はいくつもあるのですが、そのうちの一つ。将来何になりたい?という話に、現地の小学校のクラスメートとなったことがありました。
Aちゃん:「エンジニアになりたい!」
Go: <エンジニアってなに?>
Bくん:「長距離トラックの運転手になりたい」
Go:<すごいね・・カタログまで学校に持ってきたの?>
(本当にカタログ持参してました)
Cくん:「大統領になるんだ!」
Go:<マジ?>
(こういうことをいうアメリカの子は言うだけでなく、いい成績を取って、ボランティアもやって、とかこの頃からキャリアプランを立てて、きちんと実行してます)
衝撃的でした。もちろん全員ではありませんが、かなりの子たちがやりたいことが小学生(当時3年生)から明確。
Goは?って聞かれても何も答えるものがない。小学生ながらコンプレックスを感じた部分かもしれません。
それからというもの、ずっと何が自分でやりたいのか、ずっと追い求めていたのかもしれません。何か、これ!って言えるもの。
高校、大学、見つかりませんでした。会社組織の中で職人になろうと志します。20代は通信が好きでKDD(現KDDI)に入社しました。ものすごく好きな仕事でした。突然父の会社を手伝わないとならないことになり、泣く泣くKDDIを辞めました。父の会社は成功も失敗も経験し、その後、人手に渡ってしまったので、再就職することになりました。またリセットです。模索が再開されます。
いくつかの経験の後、2002年に検索エンジン会社の立ち上げに関わることになります。正直なところ、大変だった立ち上げの1年でしたが、あまり本質を理解せずに漠然とやっていたかもしれません。でも、何かのタイミングでふっとわかってしまったのです。あのビジネスの面白さが。その時点で自分の天職をようやく見つけたと思ったのが8年前。30歳は過ぎていました。
今思い返すとそれまでの模索、経験がすべて活きて、そこにたどり着いたのだと思います。これは確信に近いものがあります。そうなるべくしてなったんだ、と。偶然という名の必然というか。よく若い人に、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授の計画的偶発性理論(英語: Planned Happenstance Theory)の話をするのはそのためです。最近亡くなったアップルのスティーブ・ジョブスの有名なスタンフォード大学での講演も同じことを言っています。
数社に渡る経験でしたが、一応20年間は大きな組織も経験したし、組織のよさも難しさも理解しているつもりです。
この先10年は、少し違った形で、職人である自分をさらに追求したいと思っています。アタラはそんな思想の元で設立された組織です。最初は一人でしたが、職人気質な仲間は一人一人と集まってくれました。それぞれの力を集約すればより大きな力を発揮するけど、一人一人が独立して立つことができる職人の集まり。そんな形で発展していければと思っています。我こそはこの分野を、と思っている職人気質なあなた。「この分野だったら負けませんけど」って平気で言いきることができるあなたw 将来お会いできるのを楽しみにしています。
2011.10.22