今日、CBSの60 Minutesでのマーク・ザッカーバーグ/Facebookインタビューを見た。

マーク・ザッカーバーグへの直撃インタビュー(ソーシャルメディア研究所の記事)

色々なトピックに触れているが、個人的に一番興味を引いたのはGoogleとの戦い的なことを触れている部分だ。Googleとは正面から激突している。なぜか?「検索」という市場で争っているのだと。Googleからの人材流出が多いのもそのためだ。

2010年6月に、Part1を書いた。
Facebookが検索エンジンになる日

SES San Jose 2009のキーノートスピーチで、「グランズウェル」の著者であるシャーリン・リーはこのことを予言していた。Facebook自体が検索エンジンになるところまでは言及していなかったが、ソーシャルグラフをはじめとするFacebookの資産は、究極のパーソナライズ検索を実現するには必要で、それを握っているFacebookは強大な力を持っている、と。ちょうど自分はGoogleに在籍し、FacebookはMicrosoftと組み始めていた頃だったので、これはマズイな、と寒気がしたことはよく憶えている。

僕はこのとき、Facebookは確実に検索エンジンの市場を取ろうとしていると直感的に感じた。ソーシャルの情報はパワフルである。信頼している友人だったり、何らかつながっている人、素性がわかる人からのレコメンド情報は説得力があって強力だ。一方で、検索もパワフルである。検索イコール探すということであり、人間の行動パターンが根底から変わったり、完璧なレコメンド技術が確立されない限り、人の探す、という行動はなくならない。だから検索は強いのだ。ただ、それがソーシャルな情報をうまく統合されたときは、さらなる力を発揮する。その威力、旨味をよく知っているから現COOのシェリル・サンドバーグや多くのGoogle社員がFacebookに移っているのだと思っている。

FacebookはBingと提携しており、それなりに両社の持ち味を出した機能をリリースしているが、僕の視点では、これはややライトなおつきあい的な感じ。Googleを揺さぶるための戦略であることと、検索エンジンとの親和性を確認するためのFacebookの思惑だと思っている。ある種、自身が検索エンジン市場を取るための準備段階的な感じかと。

Facebook自体が検索機能(自然、有料を含む)を大幅に拡張し、牙をむきはじめるのはいつか。市場がそれにどう反応するか。それに注目している。

【追記12/8 9:30am】
Googleが懲りずにソーシャルサービスを自社で展開しようとする理由は上記にある。検索を進化させるためにはソーシャルデータが必要。でもFacebookと組むことは現時点ではできない。だから自分でやらざるを得ない。今の時点でFacebookに勝てるとは思っていないと思う(頭のいい人は多いので、それはわかっているだろう)。ただ、この部分を何らかの形でもっておかないと、どこかの時点で完全に引き離されてしまう危惧があるからだろうと考える。Remember, Googleは97%がAdWordsの収入で成り立っている会社であることを。本丸の検索市場で負けることが許されないのだ。

杉原剛

2010.12.08

1 Comment

  • とても参考になりました。
    企業買収を加速し、サービスを次々に提供していくGoogleの最近の動向は異常なものです。PCユーザーのHPがFacebookに移り変わったら暁には、Googleも巻き返しが難しくなるでしょうね。

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