以前にも書いてますが、僕は中小企業のマーケティングが昔から好きです。なぜ?と聞かれることも多いのですが、正直なところを言うと、「いいものやサービスがあるのに何もできていないから、うまくやれば大きな効果が出る可能性が高い」からですかね。

興味が高じて中小企業、中小店舗のマーケティング支援を7-8年前から細々とやっています。完全にプロボノ活動です。アタラの仕事との線引きは、規模感と金額感でやっています。極端に小さいものしか実際にはしてません。飲んだり食べたりすることが好きなので飲食店舗が割合としては多めです。

当社もそうですが中小企業というものはリソースがないことづくめです。いわゆるヒト・モノ・カネがないわけです。マーケティング担当者なんていないし、マーケティング予算も割り当ててないです。自分でもノウハウもないし、時間もない。ない・ない・ない、の世界です。

ただ、やってる人や組織はやってるんですよね。オーバーチュアの黎明期の時に、すぐに飛びついた人がたくさんいたのには正直なところ驚きました。よく知ってるな、と(笑)。日々マーケティングを研究してる人も多かったことでしょう。すぐにコツをつかんで、うまく活用してあっという間に成功した人もたくさんいましたね。

本来だったら当たり前にやるべきことなんだと思います。ただ、組織の大小に関わらず、マーケティングが他の経営課題と同じ土俵に上がっていないことが大きな理由なのではないかと思います。大事だとは思うけど、どうしても他のことを優先しないと、という言葉をよく聞きます。ただ、それは言い訳にしかすぎないです。

なんでもそうですが、自助努力でできる人、後押ししてあげればできるようになる人、全くできないので人にまかせる人、やることを避ける人はいるんでしょうね。

僕は支援するのは、「後押ししてあげればできるようになる人」です。

つまるところ、最終的には自分でコミットしてやるようにならないとうまくいかないですから。自分の事業を一番よく理解しているのは自分なわけですし。それをいかに適切な手段で、適切な表現で、適切なタイミングで、適切な人に伝えるかを指導するのです。実際、過去に体系的に、あるいは実践的にマーケティングを学んだり触れたりしたことのある人は少ないので、少し教えるだけで目から鱗が落ちたようになるのがわかるのが嬉しいのです。

といってもこれだけマーケティング環境も複雑化しているので、最初はヒアリングして、初期設定は大部分します。お膳立てはして、あとはハンドオーバーする、という感じです。

ハンドオーバーする、というのはすべてのことです。すべての設定に関わる情報から、その使い方に関してまで。

これには理由があります。

最初に今現在どういう状況にあるか、を調べると、それなりにやっていることは多いんです。でも、他人に任せてしまって全くわかっていない状況。
ウェブサイトの管理画面へのアクセスは?ないです。
ドメインの管理画面へのアクセスは?ないです。
アナリティクスの管理画面へのアクセスは?ないです。
Google AdWordsの管理画面へのアクセスは?ないです。
ここでもない・ない・ない。
結局今ある環境は捨てることになることが多いのです。

信頼できるエージェントや制作会社であればいいんです。言ってID/PWをもらえばいいわけですから。
でも、言ってもくれないケースの多いこと。
何で?囲いたいの?お金の問題?
個人的にはそれはよいことだとはまったく思わないのです。
そういう会社はまったくもって信頼できません。

依頼側もノウハウがないとは言え、そういう状況にしているのがよくないと思っています。
基本的にはデジタルという名の企業資産なわけで、自分で管理しないと大きなしっぺ返しがきます。

ということでマーケティング支援をする際は、このあたりの考え方の浸透も目的としています。
このあたりは先々ハウツーも含め、きちんとまとめていきます。

杉原剛

2014.05.07